山本山本佳宏 yanmo.jp

二十一世紀の未読(メルマガ)

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.10.30


あたし今、これiPhoneで書いてるの。

 

そういえば、iPhoneからのメールのフッターにデフォルトで、iPhoneから送信、って書いてるの、あれマヌケですよな。今さらiPhoneごときでご自慢ですか?みたいな。

 

何卒宜しくお願い申し上げます。

iPhoneから送信

 

くっさ。iPhone威張りたいなら設定ぐらいいじれるようになってからにしてもらえますか。iPhoneから送信

 

 

普段、文章は当然机に向かってパソコンのキーボードを叩くわけなんですが、腰に矢を受けてしまってな。iPhoneから送信

 


メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.10.23


スピリチュアル自体を否定するつもりはこれっぽちもないのです。

僕だって幻想や霊魂やファンタジーや神や仏や妖怪や精霊や星回りや神話や伝説や、

精神世界や神秘主義やオカルトや、そんな話はどちらかと言わないでも大好きなほうです。

 

スピリチュアルを口にする人たちが気持ち悪いせいです。

僕が嫌いなのは、彼らです。スピリチュアルではない。

スピリチュアルは現実逃避や根拠のない自己肯定やペテンや金儲けのために存在しているわけじゃないって、

誰もが知っているはずなのに。

 

とか、ろくに定義もしないでスピリチュアルスピリチュアル言うてますけど、まあ大体分かりますよね。日本人っぽいですか。

あの人たちがしゃべってるようなことです。

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.10.16

 

今、この瞬間さえ終われば、もう二度と会うことはない。

 

僕にとってのその人は、まさに文字通り今この瞬間がすべてでこれは何か名言っぽいことを言おうとしているわけではありません。もっと言えば、僕にとってのその人の顔は、その時の顔です。

 

大学に入学してちんたらサッカーしたかった僕はサッカーサークルに入りまして冬。下宿している同期の家で鍋でもやろうということになりました。同期は15人ぐらいです。結構広い部屋でしたがギュウギュウでした。

その鍋会には部員だけじゃなくて、同期のマネージャー二人も珍しく参加していました。実家暮らしのお嬢様はそんな小汚い下宿でお泊まりなどなさらないからです。


メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.10.09

 

docomoさんへ

 

 

あなたに出会ってもう13年が過ぎました。

初めて会ったときのことを覚えていますか。

上京したばかりの僕の携帯電話はJ-PHONEでした。

僕の大学生時代はど真ん中に震災があって、結果関西には爆発的に携帯電話が普及しましたよね。

友達がいない僕にも彼女ができて、ポケベルを持ったりPHSを買ったりして、

それでもケータイは憧れでした。大人の持ち物だった。

 

そんな僕がようやくケータイを手にして、嬉しくて、大人になれたような気がして、それでもdocomoさん。

あなたには手が届かなかった。

 

あなたは大人の象徴でした。

値段が高い。通話料も高い。ガキの僕にはとうてい払えない。

バリバリ働く会社員やまっとうな社会人のステータスシンボル。

 

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.10.02

 

■■ 序 ■■

 

また10月が来ましたか。日本は4月から1年を始める素敵な国ですから10月が来たってことは半分過ぎたということです。

 

ご存知のように放送業界には3か月区切りの『クール』と呼ばれるドイツ語由来らしき用語がありますが、

 

1月期4月期7月期10月期となっておりますね。

基本的にはこの3か月を1つの単位として番組は運営されているわけです、もっとわかりやすくいうと、番組がこの単位で終わったり始まったりします。

 

 

こういった各クールの終わり頃は非常に胃に悪い時期でもありました。

僕らは受注専門の下請け企業なもので、発注がなくなれば仕事はありません。

こちらの持ち込み企画でスポンサーまでくっつけてきても、最終的には放送局の電波を借りないと何もできないんですから身分差は明確ですし、番組が終われば、もしくは番組をクビになれば、当然その分収入は減ります。

ポジれば新番組始まって10月から忙しくなっちゃってウハウハ、みたいなことなんだろうけど、忙しいというより、収入の乱高下っていうのはやっぱり精神にはよろしくないですよね。

若いときは何とか持ちこたえられますけど。

月収100万あったのが来月からは5万とか、平気である話ですからね。

 

こういうリスクをヘッジするためにも、人づきあいとかコネとかは相当重要になります、当然のことながら。

 

「クリエイターみたいなこと気取っといて結局コネかよ、糞業界人死ね!」とお思いでしょうけど、コネ無しの才能だけでメシ食ってる人がいる社会集団なんてあるんですかねえ。

 

コミュ障の僕が言ったって何の説得力もないですけど。

 

 

 

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.09.25

 

ゲーテは「生活はすべて次の二つから成立っている。したいけれど、できない。できるけれど、したくない」とか言ったわけじゃないですか、ゲーテのおっさんって200年も前に死んどるわけですよ、「名言っていつまでたっても色褪せないわねー」というのもそうなんだろうけど普通に考えたら、「そんなこと言われんでもみんな理解してそれぐらい実践してるがな」ってなるもんでしょ200年もあれば。200年ですよ。町人がアホみたいな顔して『南総里美八犬伝』読んでた時代ですよ。ソクラテスは「生きるために食べよ、食べるために生きるな」とか言ったわけじゃないですか知らないですけども、あのおっさん2400年前ぐらいに死んどるわけですよ、2400年前ですよ。高床式にネズミ返しつけてドブネズミみたいに美しく笑ってた時代ですよ。「そうか!すごい!ソクラテスすごい!気づかされました!」僕らは2400年も何もしてたのかと。いや百歩譲って僕らはしょうがないとする、今日初めて見た名言だとしたら反応まではウソつけない、しかし2400年もあってそんなコトさえ生きて行く上で当然であると生活に浸透させ実践させられなかった僕らはどうなのかと。何をボヤボヤ生きとったんや先祖と。おい亀吉と。曾祖父の名前はやめて差し上げろ。

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.09.18

 

■■ 序 ■■

 

風とロック芋煮会2012@猪苗代湖

何だか今年も参加させていただきましてありがとうございました。

僕らごときの企画に集まっていただいた方も、誠にありがとうございました。

 

 

東京を離れて物理的に仕事ができない時間が増えると、

僕のような内向きの人間は、どうしても考え事をする時間にあててしまいます。

 

自分に最終決定権がないものはもうやらないと最近は申し上げておりますが、

これまでも運営にも制作にも関与しないイベントに参加することは職業柄ほとんどありませんでした。

 

こういうのって、すごく居心地が悪いですよね。嫌な意味ではなくて。

身の置き場がないというか、ここに居ていいのかとか考えてずっとキョロキョロオドオドしてしまうし、当然主催者のみなさんには気を遣うし、言うことも聞かなきゃいけないし、迷惑かけないようにしなきゃいけない。

 

嫌な意味では全然ないですよ。みなさん優しいですから。嫌なイベントになんかそもそも参加しません。

 

 

 

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.09.11

 

以前に近年言葉から身体性が失われているという井上ひさしの話を引用したことがありました。

言葉が行動による体験によって獲得されていないと。簡単に言えば、言葉を発さずにできてしまうことが増えすぎたと。

 

僕は昔から身体のことについて書かれた文章が好きです。

鼻がかゆいとか腕の骨折れたとかヒゲが伸びたとか小指の爪が潰れてるとかチンコが臭いとか血管が浮き出てるとか脳みそには痛覚がないとか、そういう身体そのものの話と、あとは身体感覚とか病気の話です。

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.09.04

 

■■ 序 ■■

 

死ぬまで寝ていたいぐらい寝るのが大好きです本当は。ずっと寝てたら後悔とかあれやらなかったこれできなかったとか苦悩しなくてすむじゃないですか、何らかの失敗による結果を味わうこともなくただ寝る。布団にへばりついて寝る。おいお前2億円借金することになったぞ、寝る。おいお前アサシンに追われてるぞ、寝る。おいお前お風呂お湯あふれてるぞ、寝る。おいお前お母さんがテニススクールのコーチと駆け落ちしたぞ、寝る。どんどん寝ていく。すごい寝ていく。死ぬまで寝ていく。万能です。やっぱり寝るって素晴らしいですよね。

やりたいこととか好きな人とか出会ったり別れたりの喜びも悲しみも感じることなく寝ていたい。ねえそれってつまんない人生なんじゃない?生きてると言える?みたいな寝屁のような質問には寝屁で返事をしてまだまだ寝ていく、聞こえない、寝屁は聞こえない、それぐらい好きなはずでした、というのをさっき久しぶりに乗った夜の山手線で隣に座っていた男が怒ったキリンのように首をブルンブルン振り回して僕の肩に側頭部辺りを散々ぶち当て続けたあげく品川で走り降りていったのを目で追いながら考えていたのでございます。謝れよ。謝れよ。謝れよ。同じく雄々しいキリンのオスとして首振り回して対抗しなかったのを感謝しろよ。感謝しろよ。感謝しろよ。バチーン。バチーン。バチーン。すいません。すいません。すいません。

 

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.08.28

 

■■ 序 ■■

 

割り箸がふやけた!!!!!と思ったらメンマだった!!!!!!!

 

 

こんにちは。

 

 

パソコンの前に座って腕組みしていつの間にか眠ってしまっていつの間にか起きていつの間にかモニターの中のWORDにはいつの間にか文字が入力されていた。中学高校のクソ眠い授業中にチン毛なのかワキ毛なのか知らんような線を頭グラグラさせながらノートに書いていた時代は去って今じゃ睡魔の産物でさえデジタル変換されて表示されて、ざwxせcdrvftgbyhぬjみk、お。p;ですよね。ですよねやあらへん。

 

 



このページの上部へ