山本山本佳宏 yanmo.jp

2012年11月のエントリー 一覧

『ダジャレ is クリエイティブ』 (2007年2月号掲載)

 

ダジャレは踊る

 

手のひらから余裕でハミ出すほどデカくて植物を食って食って食いまくって増えて増えて増えまくる。そんな巨大カタツムリがアメリカで再び発見されたというニュースを見たのは少し前だったが、今はどうなっているんだろうか。その巨大カタツムリの名前は、アフリカマイマイ。気になるアフリカマイマイ。何の話だっけ。

そうでした。

アフリカマイマイと韻を踏んで、ダジャレだけは言うマイ。

...そう心に決めたのはいつだっけ。仕事を始めるずいぶん前のような気もしますよ。

とにかく幼い頃からダジャレが嫌いだった。なぜだろう。吉田戦車や山海塾。あるいはダウンタウン、そして山海塾。不条理な笑い、あるいは発想のジャンプ力で遊ぶ笑いの全盛時代を過ごした少年時代だったからか。山海塾は笑いじゃないよ。とにかくダジャレが嫌いだった。誰が何と言おうと、ダジャレなんか言いたくない。ダジャレに使う脳みそがあったらカライ大根とそうでない大根を見分ける方法をずっと考えていたい。そんなふうに思っていた時期が僕にもありました。

なのに世の中ダジャレダジャレダジャレ。ダジャレ追加公演決定。もうはびこってはびこってしょうがない。『社会はダジャレで回ってる』とか『ダジャレは社会の潤滑油』とか聞くとそんな社会なら俺はもう社会人失格の烙印を自分で自分のケツに押し付けてこのリングから去りたくもあったけど、もうここまでダジャレJAPANだと、本当は何かあるんじゃないのかと最近は疑い始めている。

 

2コ上のディレクターがいて2コ上ということは34なわけだけどもここ数年の間に急激にダジャレを頻発するようになった。それはもう爆発的な増え方。イギリスを愛しラバーソウルを履きハットを被り英単語を操り紳士的な仕草をふりまき続けるこの男もダジャレマイマイの渦の中。なぜだ。いい機会だ5W1Hを問いただしてやる。

 

Q1.なんすか。

A1.なにが?

Q2.なんでそんなダジャレばっかり言うんですか?

A2.しょうがねーよ止まんねーんだもん。

Q3.止まんないんすか?

A3.止まんない。思いついた瞬間、クチから出てる。

Q4.かかったらすぐ死ぬ疫病みたいですね。

A4.ん――――...酒飲むと特になー。

Q5.シラフでもずっと言ってるじゃないすか。

A5.もう今から飲み行かない?

Q6.ダメですよ、まだ仕事残ってるもん。

A6.久々にYOUも飲もうよ。浴びるように飲もうよ。あびるあびる、あびるYOU

 

もう自分の文章の中にこの記念すべきダジャレがインサートされていることが屈辱的でDreくらい屈辱的かというと思いを寄せていた女子が僕の大嫌いな同じクラスのヤンキーと付き合い始めて付き合った理由がサックスを買ったからという右心室をワシづかみにされるようなウワサを聞いた時くらい屈辱的。サックスって。

しかしこのたびのインタビューでハッとしたこともいくつかあった。

某ハモリ5人組と仕事をしている知人が、その某ハモリ5人組の右から数えて何人目かの人に聞いたところによると、30代というのは、新しく覚えた言葉と、元々脳内に持っている言葉を関連付けるスピードが最も速い年代らしい。一体何なんでしょうかこの信憑性のない雑談は。でももしそうだとしたら、前述のディレクターのダジャレ頻度の増大もうなずける。

『聴いた言葉と知っている言葉を関連付ける』。それはすなわち、『ダジャレ』ではないか。その関連付けのスピードの速さゆえ、意思に反して口からこぼれだす。これがダジャレを言い始めるオッサンの初期症状なのではないだろうか。

オヤジギャグは30代から。愛してるって最近言わなくなった人をこんなに頼りにしていいかしら。


メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.11.27

 

以前に、「ギネス記録をひとりひとつ作ること」を義務教育課程に組み込むべきだという話を、

何度かしたことがあります。

「あはは?」的な。「アホがまたなんか意味不明の極論言うとるで?」的な。

 

Twitterには意味のあることなんか書かないとかエラそうなこと言っといて何か書いちゃって申し訳ありませんが、

もう二度と書かないと自らを再び律しますが先日Twitterでですね、

"「ボケて」みたいなのは義務教育課程に入れたほうがいいです。"みたいなことを書いたんですよ。

"英語の発音ダメでバカにされる。走るの遅くて笑われる。 発想がサムくて引かれる。さあ社会に出て1番困るのはどれでしょうかー?"と。

「はいはい」的な。「奇を衒って注目されたい奴wwww」的な。

 

 

確かに!確かにやあれへん。

いや、確かに、もう間に合わなかったので導入する必要はもうないんですけど。

ただ、わりと本気でやったほうが良かったと思いますけどね。めちゃくちゃ必要でしたよ本当に。


『予言 is クリエイティブ』 (2007年1月号掲載)

 

地獄に落ちるわよ!!

 

キリストが生まれて2007年目。経すぎ。どんだけ年数経とんねんと。駅前の自転車置き場で因縁をつけられながらも2007年がやってきた。

今年も色々ありましたがとか言われると色々ありましたの主語は何だと言い返したくなるものですが、まあどうやら色々あったみたいですね。

昨日や明日じゃなくて今を歌ったフリーペーパーではあるけども、たまには床暖房の上でスジコのようにグダっと寝転がりながら過去を振り返るのもいいかもな。人肌のぬくもりを持つスジコとして。スジコとしてなんだよ。何様だ。全体的にくっつきやがって。なによいいじゃない。ジワジワ近づいてくる2007年から激しくステップバックして現実逃避する日があったっていいじゃない。

 

2007年を迎え胸を撫で下ろしている僕と、胸を撫で上げた君。動きが不自然!!

なぜ撫で下ろしたか。その理由は2005年の年末にまでさかのぼる。

神奈川のどこか海のそばに住むという占い師というか霊能者というかそういう女性と何の因果か会うことになった。

僕は本来占いとかされるのが大嫌いで、仕事で占い師の人に来てもらってスタッフの皆さんも見てあげますよと言われても、いいですいいですいいです無理ですいいです無理ですと強硬にツッパネーションだったわけだけどもそれは恐怖。うっかり信じやすいという名の恐怖。はいどーもー!!シンジでーす!ヤスシでーす!シンジヤスイでーす!! ヤスシの名前がコンビ名に反映されてない!!!!!!!!怒れヤスシ!!!!!!

今回のこのお方は滅多に占ったりしてくれない著名なお方らしくてどうしても断れず目の前に座らされ占われ。当時31歳にしてドキドキサーティーワン。だってさー女のADとか鼻水垂らしながらうなずいたり大声出したり膝でシャレコウベ割りそうな勢いでお辞儀してたり山本さんすっごい当たりますよすっごい当たりますよみたいな事言ったりして怖いわそんなもん。当たってなくてもイヤなこと言われてテンション下がったりすんのイヤなんだけど占いとかで。いいですいいですぼく無理ですいいです。

さて。スッゲーニコニコしてやがって怖い。さらに怖い。金貸すときのヤクザみたいでスッゲー怖い。

顔は笑顔固定のまま僕をみつめて著名な霊能者はこうおっしゃった。

「疲れてますね」

「はあ」

「あなたは来年............」

「はい...」

「...首の凝りすぎで倒れます」

イヤや―――――――――ん!!!!!!!それ占いか-――――――――??????????健康診断受けに来たんじゃねーんだよ!!!

 

良かった。首の凝りすぎで倒れなくて、本当に良かった2006

世間には数多くの『すぎ』がありますけど首の凝りすぎって。聞いたことねーよそんな占い結果。

本当に良かった。胸を撫で下ろし首を舐め上げながらつぶやいた2007年。今さらながら、『首の凝りすぎ』という占いというか予知というか予言というか。これが面白くなってきた。未来のこと色々イマジンするのって楽しいけどそれを人に向けて断言して外れてもほったらかしみたいな。こんなんでも食っていけるなんて世界は本当に成熟していますよね(棒読み)。どーせバコバコに外すんなら、もっとクリエイティブに、もっと楽しくなれるような外し方があっていいはずというか世の中にはきっとあるはず。クリエイティブな予言がどこかに。


『擬音語 is クリエイティブ』 (2006年11月号掲載)

 

というわけで

 

作家を始めて何年かの間、すごく厳しいというか口うるさいディレクターと仕事をした。

『"さて"を使うな』 『"というわけで"とか書いてんじゃねー』

まあ何かにつけて「というわけでございまして」とか「さて」とか言う人は多いし、実際に編集点として便利な面もある。でも作家が原稿でそれをやっちゃダメなんだと、作家としての脳みそが腐るんだと、むこうの口と僕の耳が同期して酸っぱくなるくらい言われた。

当時は「うっせーなこのオッサン。関係ねーだろーが」としか思ってなかったが、ある程度年齢を重ねた現在、あのときのことをふと思い出す。

今僕は、文の頭に『さて』とか『というわけで』とか書くのが死ぬほど嫌いだ。それはあのディレクターの教育の結果なのか、実は昔からそう考えていたのか、今となっては分からない。しかし、いつの間にかどんどん『というわけで』を意識的に排除していきある日ある事実にあるっと気づいた。

 

「見てるやつがハッとすれば、それでいいんじゃねーのか?」

 

見る側&聞く側の注意を「話変わったよー」「仕切り直しますよー」と喚起する目的さえ果たせば別に何でもいいんじゃないか。

 

テレビではなかなかやりづらいので、まずはラジオでやり始めた。何をだ。

『"というわけで"の代わりに、完全に脈絡のない擬音語で話を仕切りなおすこと』だ。

 

先週の原稿ファイルを開き、『というわけで』と書かれた部分を探し、BackSpaceカチカチカチカチカチカチ。価値が化石化した接続詞などこの世から消えてしまってよい。

『というわけで』の代わりに、『す―――――ん!!』と書いてみた。叫んだのに叫んだ実感がすげーない音って何かなーと思いながら横棒をパチパチ伸ばしただけという以外の意味はない。どうしようもない志の青臭さ。どうしようもない文字ヅラの異物感。そしてタレントが半信半疑FACEで『す―――――ん!!』と叫んだ瞬間の、どうしようもない快感。ほら!成立してる!成立してなくてしてる!異物感があればあるほど話題転換には持ってこいだ!!!よし、今日から変な音インサートしまくってやる!!!!!!

 

正確に言えば、これは擬音語とは言えないかもしれない。

 

ぎおん-ご 【擬音語】

事物の音や人・動物の声などを表す語。「ざわざわ」「がやがや」「わんわん」「しくしく」の類。擬態語。写声語。オノマトペ。

 

野間園子、18歳高3。最後のインターハイ。しかし彼女は、今シーズン一度も自己記録を更新していなかった。そう、ライバルが突如、陸上部から消え去ってしまったあの日から。あいつさえいなくなれば、インターハイの優勝は私のもの。そう思っていたはずだった。なのに、飛べない。昔なら軽やかに越えていたはずのあのバーが、今日も飛べない。そして、THE LAST JUMP。仲間たちが見守る中、野間はいつもと変わらない助走を始めた。徐々にスピードが上がる。不安も徐々に増す。そのとき、観客席からの声が聞こえた。「お野間―!!」 あの声はまさか。「お野間――!!!」間違いない。私がいつも目標としていた、ライバルだと思っていた、あいつの声。あいつが、私のTHE LAST JUMPを見に来ている!!飛べる!飛ばなきゃ!あいつの前で、飛ばなきゃ!!「お野間―――!!お野間飛べ―――!!!!!!!」「誰がオノマトペだ――――!!!!」ピョ―――――――ン!!!(場内から歓声)

 

すいませんオノマトペと聞いて高校時代の熱き思い出が蘇ってしまいました。

擬音語でしたね。

ざわざわがやがやわんわんしくしく。日本語は擬音語が多いね。というか擬音語抜きではほとんどの日常会話が成立しないね。よく頑張ったね。君はそのままで大丈夫だよ。泣いていいよ気持ち悪いわ!!!カウンセラー(東京在住・男)か!!!

擬音語でしたね。

『事物の音を表す』ことが擬音語か。やっぱり何かを表してこその擬音語か。なら、クリエイティブを擬音語で表す事は可能というか表しても良いんじゃないかというか文字ヅラだけでクリエイティブを表現できるなんて素敵というか既存のものをありがたがって使うだけなんてつまんないというか。


『失敗 is クリエイティブ』 (2006年11月号掲載)

 

シパイラル・ハリケーン

 

正義:  ぐうあおおおあおああああっ!!!  (ドサーッ!!!)

 

悪:  ニニニニニニニニニ!!(注:笑い声) シパイラル仮面よ、関東甲信越のヒーローと呼ばれたお前も、所詮はこんなものか!!

 

正義:  ゥグッ...!!! このまま...シパイラルはこのまま終わるわけにはいかん!!

 

悪:  ほう...まだそんなナマイキな口を利く元気があったようだな!!

 

正義:  アタイにはコレがあるのを忘れたか!!

 

悪:  何っ!! まさか...

 

正義:  月よ!星よ!太陽よ! 銀河系が渦となり! 嗚呼、渦となり!!!!

 

悪:  その技は!今まで数々の強敵を倒し...

 

正義:  グルグルグルーン!!! (ガツッ) ぐあっ!!!

 

悪:  あ、腰骨をテーブルで強打。

 

正義:  いたたたたたたたたたたた!!!!

 

悪:  これが、今まで数々の強敵を倒そうとしたものの毎回失敗しているという、『シパイラル・ハリケーン』...

 

正義:  失敗した―――――!!!すごい痛いー!!!

 

悪:  ものすごく大技だというウワサだけは聞いたことがあるが...

 

正義:  しびれてる!右半身がしびれてる!(ゴロゴロゴロゴロ)

 

悪:  あまりの失敗の多さに、パンチなのかチョップなのかただのジャンプなのか、誰も知らない『シパイラル・ハリケーン』...

 

正義:  (ゴロゴロゴロゴロゴロ)

 

 

 

失敗しない○○

 

本屋を歩いてると、気づくんだ。『失敗しないリフォーム』『失敗しない医者選び』『失敗しない田舎暮らし』『失敗しないプログラム発注』『失敗しないケーキ作り』『失敗しない接着芯の選び方』『失敗パイポパイポパイポ!! 失敗パイポパイポパイポ!! 失敗パイポパイポパイポ!! 失敗パイポパイポパイポン!NO 成功,NO LIFE!!!どこを見たって失敗したくないやつらの大集合!!そんなに失敗したくないか!!家とか住む土地とかまだいいわ!!発注もまだいいわ!!ケーキ作りとか盆栽作りとか接着芯とか失敗したっていいじゃねーか接着芯?何接着芯って。中国の健康野菜か。別名ペタヘイヤか。全然調べる気が起きん!!接着芯とは、基布の片面又は両面に接着剤がついた芯地のことで基布の種類(織物・編物・不織布など)と接着剤のつき方(完全接着タイプ・仮接着タイプ)の組み合わせで多様な接着芯が創られています」知るか――――!!!誰だ俺の耳元で接着芯のことをささやいた天使は!!!!天使限定かい!!!どれだけささやかれても俺は曲がらない!!俺は折れない!!俺とお前の人生に特に影響がないことだけは語感で分かってるんだぞ失敗しない接着芯!!

ダメですか。探し物は何ですか。そんなに失敗したくないですか。まだまだ転びたくないですか。カバンの中も机の中もすりむく膝がかわいそうですか。失敗なんかすりゃいいじゃん別に。どーせ元々ゼロみたいな人生なんだから俺ら。

別に、『失敗は成功の母』とか偉そうなことを言うつもりもないし、『失敗は成功の母とその愛人』とか不穏な登場人物を付け足すつもりもない。ただ言いたいのは、『失敗は、それ単体でクリエイティブなんじゃないか』ってこと。『面白い』と言い換え可能でもある。ずっこけてるのを見たら笑えるし、女にひっぱたかれてるのを見たら同情しつつもこれまた笑える。俺が転んだらみんな笑うだろうし、ひっぱたかれてたら笑えばいいし、別に気にしない。そう思って生きてきたんですけど、違うんでしょうか。そんなに失敗したくないんでしょうか。失敗できる時に失敗しないで年をとっても失敗しないでその結果人生が全体的に失敗みたいな。失敗しないイコール成功っていう等式は成立するのか。

失敗って、しちゃダメなのか。

 

『ダンス is クリエイティブ』 (2006年10月号掲載)

 

ダンス教室 

 

「あのー...すいません」

 

「いらっしゃいませ」

 

「習いたいんですが」

 

「では右手を上に挙げてみてください」

 

「こうですか」

 

「もっと垂直に。洋梨をつかみとるようなイメージで」

 

「なるほど。こうですか」

 

「そうです。次は左手を直角に曲げて前後に動かしてください」

 

「右手は挙げたままですか」

 

「挙げたままです」

 

「はあ...こういう感じでしょうか」

 

「もっと回転させて。喜びの機関車のようなイメージで」

 

「くっ...こうでしょうか」

 

「なかなかいいですね。見込みがあります」

 

「ありがとうございます」

 

「では、入会希望書に記入お願いします」

 

「はい」

 

「右手を下ろさないで!!

 

「え?」

 

「洋梨をあきらめないで!!

 

「でも私、右利きだからこのままじゃ書けません」

 

「あなたにとって、本当に大切なのは、入会希望書と洋梨、どっちなんですか?」

 

「入会希望書に決まってるじゃないですか」

 

「痛い痛い痛い!左手がわき腹に当たってます」

 

「すいません」

 

(続く)

 

 

 

日常の中のダンス

 

踊れ踊れ!ヒャーハハハハバキュンバキュンバキュン!!!ならず者に酒場で足元を乱射されるさすらいのガンマンをニヤついた目で眺める客ABAのほう。それくらいの重要性で世の中に参加していきたいです。何の決意表明でしょうか。

先日、担当する番組に某企業から依頼が来た。「ウチがテレビCMでやってるダンスを流行らせてほしい」。無理ですだのあーだのこーだのの末、その商品の新しいダンスを作ることになった。作詞した。その場のノリでアホみたいな振り付けに決まった。どうなんでしょうか。この号が出る頃には少しくらい流行ってるんでしょうか。まあその辺はどうでもよくて、そのダンスのムービーを収録しているのを横でボンヤリ見ながら、おおおおむすびを食べつつ、ぼぼ僕は、おお、おおおお思ったわけなんです。だから語尾のルール守れよ。

なんでこいつ(タレントさん)踊ってんのかなーと。なんで商品のためにダンス作んなきゃいけないのかなーと。変なのーと。

元々、ダンス的なものに一切興味がないし今もない。高尚であればあるほど興味がない。はい飛んだ――!!はい回った――!!開脚――そして笑顔--!!!こっち見んな――――!!!!!

アートを解さないと言われても印象派って良いよねの次に来る安藤忠雄って良いよねの次に来るクロムハーツって良いよねの次に来るイームズって良いよねの次に来るラッセンって良いよねくらいのレベルなものでまたラッセンかー...しぼりだした末にラッセンとか言ってんのがダメなんだろうなーというくらいの解さなさだから仕方ないけど、なんか身分が卑しいやつみたいな扱いを受けるのも腹立つので何となくダンスを解したフリをして毎日俺はオフブロードウェイだった。I LOVE N.Y....I LOVE NOBUO YANA.

よく考えたら八名さんはそんなに好きじゃなかった。そろそろ研ぎ澄まされたアートとしての肉体たちに殴り殺されそうなのでこの辺でしなやかな黒豹のようにやめときますけど。

 

非日常的な動きを、非日常として見せられると、ダメなの。自分との間にすごく断絶感があって、体が拒否するの。

DOYO、こんなアーティスティックな動きできるんだぜー」とかやられても、ダメなの。

ダンスは『ハレ』というかなんというか非日常そのものなのか。大体日常で両腕振り回したりするのはセックスした後「お前あんなところに毛が生えてるんだな」とかベッドで彼氏にボソッと言われて顔真っ赤にして胸をポカポカ殴る彼女くらいのもんで、それ以外の人間には全く必要ない。ウェルコメン五十肩。そんな肩もロクに上がらないオッサンが群れている日常にダンスを持ち込んで流行らせたり覚えさせたり面白いじゃんと思ってもらったり自分もやってみようかなと思わせたり。そんな努力のほうが、クリエイティブなんじゃないかと、個人的には思う。


メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.11.20


「誠意は言葉ではなく金額」

とは、当時中日のプロ野球選手であった福留孝介の2007年の有名な言葉です。契約更改の時のものですね。

 

誠意は言葉ではなく金額。

この発言などもきっかけにして、福留は銭ゲバだの銭闘員だのと一部からは批判を受けることにもなりました。

 

お金が大好きでもあり大嫌いでもある、すなわちお金以外の価値基準を持たない日本の皆様は、

こういった発言を表向きにはすごく嫌います。裏では、もうお分かりですよね。お金がすべての社会に縛られ、

お金を忌避したり、その反対にお金に身を捧げたりする。

金持ちであろうと貧乏であろうと、それは同様です。自分の行動の中心にはお金がある。

 


『恐怖 is クリエイティブ』 (2006年8月号掲載)

 

アナタノシラナイセカイ

 

タレント:  ...まあ、そんなわけでロケが終了して、宿に帰ろうとしたんですよ。で、ロケバスで山道を走ってたら、スタッフがですねー......言い出したんですよ.........『ひとり、多くないですか』って.........

 

司会:  アハハハハハハー!! あそう!!FカップがGカップになっちゃったの?!すごいねーーー!

 

タレント:  あの...ちょっと...

 

司会:  じゃあさじゃあさ、もしGからHになったら俺にだけ先に教えてよ!

 

タレント:  あのすいません、スタッフが言い出したんですよ、『ひと

 

司会:  うっせーなテメー!今俺がしゃべってんだろーが!

 

タレント:  え、いや、アナタの番組ですよ私を呼んだの。私の体験談を収録してるまっさい

 

司会:  いやいやいや、恥ずかしかったらさ、メールで『H』って書いて送ってくれたら、俺すっ飛んでいくからさー!

 

タレント:  あのー!スタッフがー!突然言い出したんですよー!ひとり多くないですかー?!みたいなー!

 

司会:  いやいやマジでマジで!大丈夫大丈夫!あとでメアド渡すからさー、それでさー、今Gなんでしょ?俺さー、Gって今まで見たことないんだよねー...

 

タレント:  ......それでーーー!!!!!クルマ降りてーーーーーー!!!こえーーーーーーーなんつってーーーーーーーー!!!!!!!数かぞえたらーーーーーー!!!!!ねー聞いてるー????!!!!!

 

司会:  聞いてる聞いてる。でさーそのGっていうのをさー

 

タレント:  数かぞえたらーーーーーー!!!!!もう端折っていくよーーーーーー!!!幽霊的なものがーーーーーーー!!!!!

 

司会:  1回だけ!いや片っぽだけ!

 

タレント:  いたとかいなかったとかで怖かったんじゃねーかっつーーーーーーーー話!!!!!!

 

司会:  片っぽだけでいいから!おねがい!!!!

 

 

 

恐怖 is クリエイティブ ?

 

コレハペンデスカ? イイエ、チガイマス。ソレハ夏デス。夏です。

なぜ夏は怖がらせるのか僕たちを。怪談とホラー映画と恐怖体験とで怖がらせるのか僕たちを。鳴くよ(794)ウグイス僕たちを。

夏が僕たちを怖がらせてるわけじゃない。夏のせいじゃない。太陽のせいでもない。俺たち日本人が、蒸し暑い夜をどうにかこうにか納涼するため、夏に恐怖という罪をかぶせたのだ。夏のせいじゃない。夏かなー!(YES!)夏じゃなーい!(YES!)

今や1365日、人間は恐怖を求めている。慣れか。これも慣れか。夏だけじゃ物足りなくなったのか。

先月号では『'名言'供給は大変だ』という話をしたが、恐怖供給も、同じく大変だ。毎夏毎夏、ねえ毎夏って「まいなつ」って読むの?まいなつっておかしくない?まいなつって。鼻詰まってんのか。まあいいや毎夏毎夏、恐怖へのニーズはエスカレートしている。初めて付き合って最初は大人しくしていたけど、段々生まれながらのSっ気が顔をのぞかせてワガママ言いたい放題で手がつけられなくなってくるお嬢様女子高生のようにエスカレートしている。その女子高が中高一貫のエスカレーター式なら、よりエスカレートしている「ねえー何か面白いことない?」

「えー、別にないなー」

「じゃあ何か面白い話してよ」

(*この時点でキレる男:全体の20%)

「えー?!そんなこと急に言われても、えーっと...」

「もー...使えない!じゃあ、面白い顔してくれたら許してあげる」

(*この時点でキレる男:全体の30%)

「えー?やだよ人前でやんの」

「やりなさいよーどうせ他のこと何にもできないんだからー」

(*この時点でキレる男:全体の45%)

「分かったよー...おらっ!コレでどお?」

「気持ち悪い」

(*面白い顔と言われて手を使わず白目をむいてしまう判断ミス男:全体の5%)

 

こんな女子高生並みのエスカレートに応えるのは大変だ。

常に新たな恐怖を生み出すべく走り回って天井を這い回って殿に槍で突かれる人たちこそ忍ですねそれは。生み出すべく活動し続ける人たち、そしてその産物である『恐怖』こそ、クリエイティブなのではないだろうか。ニンニン。


『目が良い is クリエイティブ』 (2006年9月号掲載)

 

視力検査

 

「これは?」

 

「上」

 

「これは?」

 

「右です」

 

「じゃこれ」

 

「父です」

 

「これは?」

 

「母です」

 

「ちがいます。これは?」

 

「えーっと、兄?」

 

「もっと良く見て」

 

「...すいません、若い頃の父です」

 

「これは?」

 

「父です」

 

「もっと良く見て」

 

「...すいません、父の双子の兄でした」

 

「右目1.5です」

 

「はい」

 

 

 

目が良くて何が悪い

 

どうもこんにちは。目玉のオヤジじゃないほうの目玉です。あいつとは双子です。え?声が低くて渋い?どうもありがとう。弟も本当は私と同じような声ですが、役作りに悩んだ結果、ああいった甲高い声を出しているようです。私はいまだに反対です。

目玉のオヤジの双子の兄はほっときまして。今や日本の高校生の60%近くが、視力1.0未満。0.3未満は30%以上。さて問題です。日本は次のうちどれでしょうか? 1 近視大国 2 近視共和国 3 近視コンツェルン (10)

 

目が悪い=近視が日本のマジョリティとなっております。それに押されてか、目がいい人たちが肩身の狭い思いをしているじゃないですか。どうしてですか。どうして目がいい人をいじめるんですか。良くないと思います。かわいそうだと思います。ちょっと静かにして!どうして私が発言してるのに雑談するんですか。先生がいつも人の話をよく聞きなさいってキーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン。泣き出す学級委員の後を引き継いで単刀を直入して言う。なぜ、目がいいとバカにされるのか。ひがみか。またひがみか。出る杭は打つか。アリクイは鬱か。エサがチョロチョロしてイィィィィィィィィィィってなるからか。

目がいいとバカで、目が悪いと賢い。俗説的に一般論となってはいるが、良く見るとねじくれている。目がいいほうがイイに決まってんじゃん。色々なもの見えるほうがイイに決まってんじゃん。目がいいやつはボンヤリと見ることもできるけど、目が悪いやつが裸眼でハッキリ見ることなんかできないじゃん。絶対目がいいほうがクリエイティブの素質あるはず!

 

 

メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.11.13


僕は世界を救わない。あなたと同じように。

 

あなたは世界を救わなかった。

あなたの両親も、あなたの祖父母も、世界を救わなかった。

あなたの子供も、孫も、世界を救わない。

あなたと同じように。僕と同じように。

 

 

世界を救う前に、まずは自分自身を救うべきだと、名言フォーマットは言う。

救うべきなのではない。

人間はせいぜい、自分を救うか救わないか程度で、人生を終えていくのだ。


『名言 is クリエイティブ』 (2006年7月号掲載)

The 名言SHOW

 

司会 「The名言SHOW! いよいよ、今週もクライマックスを迎えました!ここで、恒例となりました、マンホール桜田さんによります、『今日の名言』のコーナーにまいりましょう!マンホールさん!」

 

マンホール 「うん」

 

司会 「名言のご準備のほうは、いかがでしょうか?」

 

マンホール 「うん、いいよ」

 

司会 「さすが!すでに名言ここにあり、といった感じの表情です!」

 

マンホール 「うん、あるよ」

 

司会 「今夜も、マンホールさんの名言で、日本中のお茶の間が、感動の涙で濡れることでしょう!」

 

マンホール 「うん、いくよ」

 

司会 「...おおっ!いつものごとく、マンホースさんのふくよかなほっぺが、小刻みに揺れ始めました!」

 

マンホール 「マンホールだよ」

 

司会 「すいませんマンホールです」

 

マンホール 「うん、いくよ」

 

司会 「いよいよ来るかー至高の名言が今夜も出るかー?!」

 

マンホール 「...ウマンウマンウマンウマンウマン...ウマンウマンウマン...」

 

司会 「それでは!マンホール桜田、『今日の名言』です!!!!!

 

マンホール 「...ウマンウマ...ン...ウマン...」

 

司会 「...あれ? ......気を取り直してもう1回!マンホール桜田、『今日の名言』です!!!!!

 

 

マンホール 「...マン...」

 

(続く)

 

『昼ドラ is クリエイティブ』 (2006年6月号掲載)


父の告白

 

「おい...ちょっと話がある」

 

「なんだい父さん」

 

「実はな...お前は、ワシの実の息子じゃないんだ」

 

「ハ、ハハハハ。 冗談もほどほどにしてくれよ!」

 

「こんなこと、冗談で言えるか」

 

「まさか...俺は父さんの、実の息子じゃない...」

 

「まあ、落ち着け。座って実のお茶でも飲め」

 

「いやだ!実のお茶なんか飲みたくない!」

 

「おい!どこに行く!」

 

「...今日は、実の友達と約束があるんだ」

 

「あいつか!あいつはダメだ!あんな腐ったやつ、実の友達なんかじゃない!」

 

「何だって?! 俺のことはいい、あいつのことを悪く言うやつは、例え父さんでも許さない!」

 

「おい! なんだお前!実のバットなんか持ち出して! 危ないじゃないか!」

 

「そういう父さんが、実の手に持っているのは、実の包丁じゃないか!やる気か!実の庭に出ろ!」

 

「おい!実の茶碗が割れちゃったじゃないか!親に向かって、その実の口の利き方はなんだ!殺してやる!」

 

「実の本性を現したな!もう実のお前とは実の親でも実の子でもない!実のオラーー!!

 

「実のギャーー!!

 

 


メルマガ『二十一世紀の未読』 2012.11.06


だいぶいいよ。

 

 

腰が痛いごときでワーワー喚き散らしまして大変失礼いたしました。

おかげさまで随分。

 

自分自身の感覚としては、身体が凝るタイプではないはずです。

肩が痛いなーとは思ってもバキバキに凝るようなこともなく、運動もしていないのに、今日まで腰を痛めるようなこともありませんでした。

 

とは言え、何だか憩いが欲しくてマッサージや整体に行ってみることも、ここ数年はあります。

そんなに言うほど変な、というか胡散臭そうな所に行ったつもりはないのですが、行くたびにですね、

 

「あー...お客さん、凝ってますねえ?」

「お客さん、そんなに凝らないでしょう」

 

この両極端を交流電流のようにピョンピョンと繰り返すわけですよね。どっちなん。

それはお前のその時々のコンディションやろとお思いかもしれませんが、別に大して変わらないです似たような感じですよ感覚も。そんな変わります?僕はどっちなんですか?何を信用したらいいんですか?どんだけ似非でも凝ってるか凝ってないかの二択ぐらいは正解したっていいじゃないですか、日本人のくせしてすり合わせもできないんですかマッサージ師は。

 


『金髪 is クリエイティブ』 (2006年5月号掲載)

 

コンビニバイト

 

店長:  ...おい

 

悟空:  なんだ。

 

店長:  なんだじゃねーだろお前。何回言ったら分かるんだよ

 

悟空:  おめーなんで怒ってるんだ?

 

店長:  おめーって誰に言ってんだ。 だから、お客さんが来たら「いらっしゃいませ」だっつってんだろ。......あ、ほら、お客さんだぞ。 いらっしゃいませー。

 

悟空:  オッス!

 

店長:  おい!

 

悟空:  なんだよおめー。邪魔だぞー。

 

店長:  お前、ホントクビにすんぞ。 お前みたいな金髪、どこも雇ってくんないから、ウチでバイトしてるんだろ?

 

悟空:  ......

 

店長:  やめろ!すぐ元気玉つくるのやめろ!

 

悟空:  ...なあ店長。

 

店長:  分かっただろ。そろそろ、金髪とか上半身裸とか、バカなマネは卒業して、さっさと就職活動始めろ。

 

悟空:  .........そっか...そうだよな。いつまでも、こんなことばっかり、してらんないもんな。サンキュー店長。目が覚めたよ。

 

店長:  設定守れよお前。

 

 

 

今どき金髪?

 

日本の女性の髪から、金髪が消えつつあるんだって。もっと無難に「愛される」落ち着いた無難な色のほうが増えてるんだって。ここ10年くらいで、グッと変化してきたんだってうるさい!!!!いちいちいちいち語りかけてきてんじゃねーーーーー!!!!でもそうなんだって。そういえば、金髪にした女の子、見なくなったなー。このままいくと、いなくなるな。俺の周りでも、すでに家田荘子しかいなくなったウソです家田さんは周りにはいません。本当ですよ?ねえホントだよ?ホントにいないよ?ねえねえ約束だよ?だからうるせーーーー!!!顔のぞき込んでくんな!!!!

まあいいや。とりあえずまあいいや。日本人いなくても、外国人いるもん。金髪が見たいなら、そっち見に行けばいいわけでしょと思ったらこんなトピッピピじゃなかったトピックスを発見!!!!

 

『カナダの人類学者がWHOに報告した研究によると、天然のブロンド(金髪)は、あと200年で姿を消す。慢性的な栄養不足がブロンドへの遺伝子的な突然変異を起こしたのであり、近年ヨーロッパ地域において、食料問題は大部分が解決したため、ブロンドという劣等遺伝子は無くなりつつある。そして最後となる天然のブロンド女性は2202年、フィンランドで生まれるという』

 

ううううううう...さよならパツキン!あの世で会おうぜ!......っていうか、200年後のフィンランドはすげー観光地っていうか気持ち悪いオッサン世界中から大集合で大変そうだな。心配だぜ北欧の人よ。

そんな時代の流れらしい。ものすごい勢いで『今さら感』が増大中の金髪。しかし。だからこそ今、金髪は最後の光を放とうとしているんじゃないか。断末魔を叫ぼうとしているんじゃないか。遺言を残そうとしているんじゃないだろうか。呪いながら死のうとしているんじゃないだろうか。どんだけ縁起悪いんだよ金髪。

 

今どき、というよりもむしろ、今だからこそ、金髪の人にしか持つことができないクリエイティビティって、あるんじゃないか。


 

『クリエイティブ就職活動ガイド』 (2006年4月号掲載)

 

就職活動チャット

 

★うどんこ病 さんが入室しました。

 

うどんこ病 : ハロハロ?

 

うどんこ病 : おーい

 

うどんこ病 : だれかいにゃいの?

 

★ほくろ大魔神 さんが入室しました。

 

ほくろ大魔神 : こんちわー。あーきょうは疲れた(下)

 

うどんこ病 : いらっしゃいー。だいぶヘバってるね(笑)

 

ほくろ大魔神 : もーきょうの面接で大失敗したよ?(泣)

 

うどんこ病 : え(汗) まさか面接官に腐った魚投げつけたとか(爆)

 

ほくろ大魔神 : そんなことできるわけないでしょ!(怒)

 

うどんこ病 : ごめんごめん(上)

 

ほくろ大魔神 : それより、うどんこ病もそろそろ進路決めたら?(右)

 

うどんこ病 : クリエイティブな仕事がしたいんだよね(珍)

 

ほくろ大魔神 : もう4月なんだから、もっと具体的にしないと(虹)

 

うどんこ病 : やっぱさーアイデア1発ビシっと出して「おつかれー」みたいな?(蟹)

 

ほくろ大魔神 : そんな夢みたいなことばっか言ってられるのも今のうちだよ(汁)

 

うどんこ病 : いつでも夢見てるからクリエイティブなんだよ俺は(42

 

★ほくろ大魔神 さんが退室しました。

 

 


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