山本山本佳宏 yanmo.jp

二十一世紀の未読(メルマガ)

メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.03.12


■■ 身体の話 ■■

 

社長の肖像画を専門に描くような会社がかつてはあったと思いますが、最近の企業で、歴代社長の肖像画を並べているようなところはあるんでしょうか。ジュウシマツ和尚みたいな。イイですよねあれ。みんな笑ってくれますよ。昔、月刊風とロックにも、エンライトメントの社長の肖像ページありましたけど。面白いからみんなやればいいのに。

 

かつての日本において、肖像画には一定の決まりごとのようなものがあったそうで、描かれた人物が右向きのものは本人を見ながら描いた絵。左向きの場合は想像で描いた絵。だそうです。

 

有名な戦国武将の肖像画のほとんどは、右向きの絵です。右向きっていうのは、左の頬っ面がこっちを向いてる状態ですね。秀吉も信長の絵も、そういえば確かに右向いてますねえ。

 


メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.03.05


■■ ゆべしスに捧げる ■■

 

二人の人から生まれてきた僕とあなたは、

一人だと寂しい。

二人だと嬉しい。

 

二人の人が一人の人を作った。

僕らは、欠片として生まれた。

半分に割れた、歪な形の欠片として。

早くあなたも二人になりなさいと言われ、寂しくて泣きながら生まれた。

 

僕もあなたも、必ず死ぬ。

僕もあなたも、いつ死ぬかは分からない。

 

必ず死ぬが、いつ死ぬかは分からない。

それが人生に「与えられた」、たったひとつの意味。

その意味だけが、「今この瞬間」という光の前に、僕たちを立たせる。

 

 

今がない者に、過去も未来もないのだ。

死がない者に、過去も未来もないのだ。

 

生きたいと願うのは、死に直面する者。

死にたいと願うのは、生に直面する者。

 

死ぬから生きたい。

生きているから死にたい。

生きるのは嫌だ。

死ぬのは嫌だ。

 

 

 

僕らは、欠片として生まれた。

歪な形の欠片として。

生きている。今。生きている。

 

人生の残りの意味は、自らが与えるのだ。

この形は。歪な欠片であるこの僕は、どこへ行くのか。

 

 

あなたに会うのだ。

あなたに会うために生きているのだ。

みんなに会うためにではない、あなたに会うために生きているのだ。

僕たちが人生に与えることができる意味とは、ただそれだけだ。

 

一人ぼっちの寂しさが翼となって、あなたの下へと向かわせるのだ。

 

 

金だ地位だ名誉だ世間体だモラルだ常識だ法律だ知識だ経験だ、そんなもので僕らは欠片を丸くすることはできない。歪さの隙間を埋めることはできない。

 

 

死んでいった人のために生きることはできない。

死んでいった人の分まで生きることはできない。

 

今、生きているあなたのために、今、生きているのだ。

 

 

あなたを求めて、歪な欠片は、空を飛ぶ。

ぎこちなく、不器用に、あなたを求めて空を飛ぶ。

飛んでいる間は死なない。

未完成な間は死なない。

 

あなたに会うまでは死なない。


.......



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このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日配信分の一部を抜粋したものです。

全文は是非、メルマガでお読みください。


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メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.02.26


■■ たら大学れば学部 ■■

 

「あの時ああしていれば」

「あの時こう言っていれば」

とか、たらればを言い出すなら、生まれる前からやり直すしかありません。

どこぞの分岐点に戻ったところで、その分岐点より古い自分は肯定できるのか、間違えずにちゃんとしてたのか、いい人生だったのか、お前みたいなもんが、と言われたら泣きながらチンコ触るしかないのです。

 


メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.02.19


■■ 踊り子マーニャ、苗場に行く ■■

 

例えばですよ、僕は偶然縁あって、ヒップホップと呼ばれるジャンルの音楽に10代から20代にかけていくらか親しんだんですが、例えばですよ、またも偶然縁あって、これこれこういうわけでヒップホップを聴いてましたと昔話をする機会もあるわけです。

本当はあまりしたくないのです公の場、特にネットとかでは。

 

「私、ヒップホップがイマイチ良くわかんないんだよねー」

「あれでしょ?ダヨネーダヨネー」

「やっぱ私の肌には合わない。」


メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.02.12

 

■■ マガーク効果 ■■

 

人間は、目で聞く。

 

ある人に、って誰でも良いんですけど、「が」と連続で発音してもらいます。が、が、が、が、が。

その様子をムービーで録画いたしまして、その映像の音声だけを、「ば」に変えてしまう。ば、ば、ば、ば、ば。

「が」と発音する人から聞こえてくるのは「ば」。という映像。

 

この映像を他の人に見せて、「こいつは何と発音しているか」という質問をしますと、多くの人がですね……何と……「だ」と発音している、と言います。怖い――!何かオカルトみたいになってきました。

では、今度は目を閉じて音声だけを聞いてくれと言うと、今度は「ば」と聞こえると答えるわけです。正解を出すわけです。


メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.02.05

 

■■ マ行で鳴くトカゲ ■■

 

ミャーミャー。モー。メエエエ。おいおいどうぶつの森か。ウンコ踏んどるがな。ウンコ避けた場所にもやっぱりウンコあるがなこの村。

 

なぜ猫はミャーと鳴き牛はモーと鳴き羊はメエーと鳴くか。

哺乳類だからです。

なぜ赤ちゃんはンマンマ言い出し、パパじゃなくてママを先に呼ぶのか。

哺乳類だからです。


メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.01.29

 

「ヨシヒロは相当嫌われてるでしょ」

「いやー、めっちゃくちゃ嫌われてますよ」

 

 

みたいな話を、箭内さんとしました、この前のラジオ収録で。

箭内さんは具体的な心当たりがあって発言してるんですけど、心当たりがない方でも「ああ、こいつ人から嫌われてそうだな」って何となくイメージぐらいはつくでしょうし、これをお読みになって「そうだよ、てめーウザい死ね」と実際にお思いの方もいらっしゃるでしょう。こんにちは!←こういうことやってるとそろそろ殺されそうですね。


メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.01.15

 

人間はどんどん死ななくなってどんどん健康になって、どんどん暇になっています。

暇になった結果、自分たちの日々をあれやこれやといじくり始めました。

例えばそれを、クリエイティブと呼びます。

 

さらにはライフハックとか言って、もっと効率的に、もっと短時間で、もっと楽に、を目指してあれやこれやをいじくり倒します。

持て余した暇を、さらに暇を多く作るための時間に使う。

自分の身体をケツから食うミミズみたいですね。

 

「暇なわけねーだろ!毎日毎日色々あって忙しいんだよ!!!

的な。何をイライラしているんでしょうか。

 

 

これはまあ、先日サイトに書きました、『クリエイティブについて』の余韻でしたのですが、

こういった件のお話につきましては皆様でご自由にお感じいただければ幸いです。

 


メルマガ『二十一世紀の未読』 2013.01.08

 

2007年というと6年前ですか。

確か2006年の年末ごろに、「このライトノベルって流行ってんのかー」みたいなことを思いました。

もちろん読んだことはありませんし、今後も読みませんので、ジャンルの意味もあまりわかってはいないのですが、

多分、涼宮ハルヒブームが一段落して、その次の世代の有名(かどうかは読んでいないので分かりませんが有名)作品たちがわらわらと出現しているような時代だったんだろうと思います。

で、「ラノベって何?何何?」みたいなキョロキョロを僕がしていた時期だったはずなんですよね。

 




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