人を殺してそうな顔と言われて久しく、僕も全くそう思いますので全く不快ではありません。「人を殺していないことに違和感」と意識高い違和感ババアにツイートされる日も近いのでしょうがそんなことはどうでもよくてですね、夜道などではむしろ申し訳なくなるほどには自覚しております。
家への帰り道、少し後ろを歩く僕を何度もちらりちらりと不安げに振り返り、ついには小走りになって遠ざかって行く女たち。私の上を通り過ぎて行った男たち。そうそう、それぐらい警戒するぐらいのほうが安心だ、何かあってからでは遅いのだからお逃げなさい、お嬢さんお逃げなさいと一応鷹揚に構えてはみるものの、やはり奥歯には不快感がのカスが残っています。
誰がお前なんか襲うか! と心の中で叫び残りカスを飲み下したのち、僕は考えました。やっぱりちょっとは傷つくので、もう少しくらいは、人を殺さなさそうなオーラを纏いたいです。
どれだけかわいらしく、あるいは爽やかな格好をがんばってしてみても走って逃げられてしまう。この前なんか若妻がベビーカーをボブスレーのごとく押してカーブを曲がって行きましたから。
そんなイカ墨色の感情に襲われたことのあるブサキモは僕だけではないはずです(ビュッと落涙)
しかしご安心ください。僕はこの、待ち針で手のひらをチクチクと刺され続けるような心の痛みの蓄積から解放される術を、先日偶然発見することに成功いたしました。もう大丈夫ですみなさん。