山本山本佳宏 yanmo.jp

二十一世紀の未読(メルマガ)

こどもの非


まあ一言で言うと、カスみたいな学校だったんです。僕が通っていた中学高校は。

自らの居場所の価値は自らが与えるものだという、身も蓋もない真実を差し引いてもなお、学校という箱の中には多量のカスがこびりついている。逆パンドラの箱とでも呼びたくなるようなありさまです。


スーツ使い捨て

 

どこかの学長の、「スマホやめるか、大学やめるか」ネタについて書こうと思ってたんですけど書き始めたら急にイヤになってきましたー。やばい。時事ネタとか超ダサいしー。何で書こうと思ったのというと、このネタにまつわるほとんどの感想は、根本の部分で的外れだから先っちょで延々クリクリしていても当然まともな答えはでないからです。スマホには依存症のようなものが確かに存在しますが、その依存症は、農家の人の腰が痛くなるのと同じ症状です。それを踏まえたうえでのワーキャーならいいんですけどねえ。やっぱイヤになってしまったのでやめときます。じゃあ最初から書くなと。昔のメルマガの各地にそれないの何かは書いてありますんで。

 

 

先日、結婚パーティにお呼ばれ…はしていないんですけどお手伝いすることになりまして行ってまいりました。


コラテラル・ダメージ


元々ガッツとか根性とか全くない性質なものですから、体調が悪いとすぐにやる気がなくなってしまいます。寝たくなる。寝るの好きだから。で、布団の中でぬくぬくしながら、昔の結核の作家とか喀血しながら物書きしたという人たちのことを考えて、スゴイですねーとか素直に思ってしまいます。ガッツあるなーと。僕なんか咳が出始めたらすぐに薬飲んで寝てしまいます。体調悪い時に面白いことなんか考えられません。


趣味


例えば音楽聴いたりライブ行ったりするのがお好きなんですよね?

例えばアイドルとかミュージシャンを追っかけ回すのがお好きなんですよね?

例えば映画を観て批評めいたことを話したりするのがお好きなんですよね?

 

これらは「趣味」なんでしょうか、と問われれば、そんな軽いものじゃない、ノーライフ的なことだとおっしゃる方はいると思われますが、軽重は各自の裁量で勝手に自認していればいいのであって、音楽鑑賞とか映画鑑賞とかスポーツ観戦とか、それらは古来より趣味の欄に書く代表的な趣味とされています。


Christmas in the Ass


明けましておめでとうございます。

旧年中はお世話になりました。

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

これを書いておりますのはクリスマス辺りですので、いつかの12月の思い出を話させていただこうかと思います。

 

大変寒い朝でした。私は寝ぼけまなこでトイレに向かい、大きい方をしようと便座に腰を下ろし、そしてきばりました。

いたっ。

 

新年早々下ネタとか、他人様をナメてるんでしょうか。

 


banira sheiku 3


 弱者必衰の理が逆ピラミッド型に突き刺さった底で蠢く虫けらのように僕はモテません。不細工な上に根性が腐っているんだからしょうがないんですが、それでももし仮に万が一in case、女の人から好かれるようなことがあるのだとすれば、それは仕事ができたからです。自分の男が仕事できることによって得ている社会的地位や肩書きや金、どれを自分に飾って楽しみたいかは女性によりますが、僕がある程度継続して人から好かれるとすれば、それしかありません。

 ありのままの自分とかナメてるんでしょうか。僕から仕事を奪ったら、残るのはビーチに打ち上げられたイカの死骸程度の不快な物体だけです。それを曝け出して愛してくれる人を待つわとか、ナメてるんでしょうか人類を。早朝に砂浜掃除にきたアホみたいな顔のNPOに踏まれて埋まってしまえばいいんです。


考えさせられます


映画にはストレス解消と何も考えない時間しか求めていないので、演者の演技が気になってしまう邦画は観ませんし、洋画でもいわゆる「考えさせられる深いテーマ」みたいなのは観ません。そういうのは自分の頭の中で十分間に合っているし、何よりも頭を使いたくなくなってどうしようもないときに映画を観に行くのです。そういえば、「考えさせられますね」撲滅委員会も設立しなきゃいけませんでしたね忘れてました。

 

何でたまーにしか観ない映画についてこんなに何度も繰り返さなきゃいけないのかと、いい加減自分でも嫌になってきていますけど、そこはまあ、ラジオテレビが登場する前の国民的娯楽であったってことで。やっぱ映像ってすごいなと。すごいっていうのは、映像って楽だよなっていう意味でもあります。


banira sheiku 2


 十三(じゅうそう)のマクドナルドのバイトは簡単にヤレる。中学生の時の同級生が当時、武勇伝として語っていたのを遠く思い出しました。大阪には十三という、治安がガバガバの街があって、風俗店が立ち並ぶ駅前の道の入口辺りにマクドナルドがありました。店に入るとめちゃくちゃカワイイ女の子がレジに立っていたので話しかけ、今日はバイト何時で終わるのか聞くと8時までだと。じゃあ待ってるから終わったら遊びに行こうと誘うと、笑ってくれたのでコレはいけると本当に8時まで待ったところ、その女の子が店を出てきた。「そのあとはどうしたん?」「そらホテル直行よ」。


banira sheiku 1

 暑くなると、どうしてもバニラのマックシェイクが飲みたくなります。なめらかでしっとりしていて冷たくて甘い。全ての要素が単純であり、単純だからこそ間違うことなくダイレクトに届く。

 大人になってしまった僕は500円とか800円とか1000円とか1500円とかの似たような食品を口にし、時としてそれらは大変美味しいものでしたが、美味しいから何だというのでしょうか。こんなケミカルであるがゆえにイノセントである飲み物に、作り手のエゴの臭さを混入しないでほしいのです。濃厚な高級牛乳とか、エッセンスをひと摘みとか、葉っぱ乗せるとか、そういう複雑さは僕には要りません。

 味わって何を思うかは個人の自由。しかしどんな味であるかについての判断に自由を与えない。バニラシェイクとは甘くて冷たくニュルッとしていながら噛んだらシャリっとしているバニラ味であることを知れ、と、それは要求する。僕はバニラのマックシェイクのそういうところを愛します。子供の頃にこんなものを味わってしまったら一生飲むに決まってるでしょうが。


自由が丘(中編)

 

過去は記憶に縛られて、未来は夢に縛られて。僕たちはどこにも行くことができない。

僕たちには、今しか残されていないのです。

ただひとつ、どこにでも行くことができる今の自分の自由を、過去や未来は制限します。

 




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