才能がないと思われたくない。使えねーなこいつと思われたくない。
人生の大半を、そんな行動指針に費やして、何がしたいんだよ俺は、的な。
年齢問わずそんな人はいっぱいいます。
才能がないと思われたくない。使えねーなこいつと思われたくない。
人生の大半を、そんな行動指針に費やして、何がしたいんだよ俺は、的な。
年齢問わずそんな人はいっぱいいます。
そんなにも現実の人間関係にくたびれ果てているのかな、的な。ありがちな憶測ですけどね。
業界の隅っこで濁った三白眼を動かしながら観察をしていたひとつの結果報告として、仲が良いのが大好きなんですよ。ファンって。どれくらい大好きなのかというと絶頂するくらい好きですね。ファンって。
これは正解ではなく単なる観察の結果報告ですけども。
それがアイドルでもバンドでも何でもいいんですけど、グループのメンバーが仲良くしてるの大好きじゃないですか。
そりゃあ人が仲良くしてるところを見るのは誰だって嫌な気分はしないだろ、という真っ当さを遥かに飛び越えて大好きですよね。
嫌なら見るな、というのはおかしい。見たから嫌なんですよ。例えばね。
明けましておめでとうございます。
テレビ放送は一種の公共物であり、「嫌なら見るな」は通用しない、だって誰でもうっかり見てしまうじゃないか、だって燦然と輝く国民的娯楽、テレビ様だぞ!見てしまうじゃないか!だからこの批判は正義なんだぞ!
一方でネットは「嫌なら見るな」が通用する、全て自分で選択してクリックし閲覧しに来ているわけだから自己責任なんだ、嫌なら見るな、さっさとブラウザ閉じろ!嫌なら見るな!
最大公約数を考えてみましょうよ。僕と西野カナの。
僕はかつて、自分の個人実名Twitterアカウントをお仕事で利用していたこともあり、自分の好きな芸能人と近い関係なのではないか、自分の好きな芸能人にまつわる情報を呟くのではないか、などと推測した方々から、いくばくかのフォローを頂いていました。2000人くらいは減ったんですがそれでも現在…5412人です。このうち僕の知人である人は多くとも20人とか30人とかで、あとの人は、顔も名前も知らない。
知らない人からフォローされ、これといったやり取りもない。ただ黙って横目で見られている。赤の他人から。これは恐ろしい。
芸能人でもない低級国民であり、不特定多数からの好意を集めるのが嫌いな僕にとって、これは異常な環境です。自業自得です。まああの、Twitterやめてしまえばいいんですけども。
インスタグラムっていう写真投稿アプリがあるんですけど。使ってますかみなさん。ツイッターの写真バージョン的なことですが。簡単にオシャレ写真加工ができるので人気ですよね。
で、僕の使い方は例のごとく、「イイね」「シェアさせていただきます」「ちなみに私の場合は」スタイルからは程遠く、ただ適当に気に入った写真の人をフォローして目を楽しませているだけなんですが、インスタがですね、ついに本格的マネタイズを始めまして、どういうことかというと、広告を表示し始めたんです。
“苦痛に耐える力を自慢し合うのは野蛮なヤツらだけだ。”
辛いことから逃げる、ということについては、これまでも何度か言及しました。
★2012
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ここにいてはいけないような気がしている。
ここにいるとウンコみたいにイジメられる。
ここにいるとストレスが溜まって発狂しそうだ。
ここにいると自分がダメになる。
ならば、逃げれば良い。猛ダッシュで。全速力で。
どこに行けばよいか分からなくても良い。走れば良い。猛スピードで。
逃げては行けない、立ち向かえと、教わりましたか。
それは、誤りです。
発想力とかひらめきとかに、ある種のスピリチュアルな、信仰にも似た絶対性を感じている人は少なくないのかもしれませんが、それらを僕は全く信じていないというのは以前にも申し上げた通りです。
ひらめきは、記憶のアレンジでしかない。ある記憶とある記憶を組み合わせてアレンジする。
その組み合わせの結果を、僕たちはひらめきと読んでいるにすぎません。
人は、記憶の上でしか思考できない。知らないことについて考える、というのは根本的に不可能なのかもしれません。
水鉄砲に興じる子供たちを公園で見かけました。
風さえもむせ返る熱気を孕んだ雲一つない夏の空は、いつにも増して悪魔的で、僕は水の軌跡がその空気をほんの一瞬切り裂くさまを、すがるように見つめました。
腐ったアイボリーが目に染みる。ユニットバスの蛇口を捻る。
硬い音を立ててビジネスホテルのシングルルームに湯気が舞う。
何日も、何か月も、何年も、家に帰らずホテルからホテルへ泊まり歩いた。
それは当時の僕の仕事環境と、人間関係と、精神状態の結果だが、だからこそ僕は、ホテルステイの楽しみ方を知らずに過ごしてきた。部屋に入るなり倒れこんで眠る。ベッドから無理やり身体を剥がす。ひたすら目を閉じて頭に熱いシャワーをぶち当てて、濡れた髪のまま仕事場へと戻っていく。僕にとってのホテルステイは、苦痛に満ちた隙間だった。日常と非日常。汗臭さと石鹸臭さ。疲れと疲れ。仕事と仕事。
諸君、私は着信音が嫌いだ。
遠くで音を鳴らす着信音が嫌いだ。
私を見てと泣き叫ぶ着信音が嫌いだ。
誰彼かまわず声をかける着信音が嫌いだ。
諸君、私は外で着信音をどデカい音でぶっ放すおっさんが嫌いだ。