人間はどんどん死ななくなってどんどん健康になって、どんどん暇になっています。

暇になった結果、自分たちの日々をあれやこれやといじくり始めました。

例えばそれを、クリエイティブと呼びます。

 

さらにはライフハックとか言って、もっと効率的に、もっと短時間で、もっと楽に、を目指してあれやこれやをいじくり倒します。

持て余した暇を、さらに暇を多く作るための時間に使う。

自分の身体をケツから食うミミズみたいですね。

 

「暇なわけねーだろ!毎日毎日色々あって忙しいんだよ!!!

的な。何をイライラしているんでしょうか。

 

 

これはまあ、先日サイトに書きました、『クリエイティブについて』の余韻でしたのですが、

こういった件のお話につきましては皆様でご自由にお感じいただければ幸いです。

 



 

雪ですか。

「この程度の雪で交通が麻痺する東京wwww」みたいな。あの判を押したようなクソつまらない感想、どうにかならないんですか。あっ、また汚い言葉使っちゃった、やばいやばい。

雪で麻痺したらええがな。雪で麻痺せんでもええがな。

こういうこと言うと、「人の命がかかってんねんで!」とか騒ぎ出すババアとババアみたいなジジイが湧きますけど、

毎日かかっとるわ命なんか。生命に対する反応が日常に埋もれて麻痺してる人ほど非常時にだけ騒ぐ。

同じ声量で、毎日生き延びたことも喜ぶべきじゃないですかと。

雪が降らなかろうがモチとこんにゃくゼリーが喉に詰まらなかろうが日常は常に死を内包しているんです。

ということで、この程度の雪で交通網麻痺する東京乙wwwwざまあwwww

 

さて。

かなり大昔に、秋の北海道に取材にいった話ってしたことありましたっけ。した気もするなあ。

僕のダメな口癖というか書き癖で、「前にも言ったことありますが」とか「何度も言及している通り」とかすぐに書いてしまうんですが、理由は恥ずかしいからです。

言い訳をしてるんですね。

「それ前も聞いた」「何で前と同じこと言ってんの、ネタないん?」

って言われるのがすごく恥ずかしいので先手を打って、

「これ前も話したことあるのは自分でもよくわかってますがあえて言ってます、あえてですよ、あえて、あえて」

とか小者の容疑者みたいにペラペラと歌ってしまいます。

 

大事なことは何度でも繰り返し言うべきなのだという大正論も良くわかるんですけど、

なかなか恥ずかしさには勝てないというのと、そもそも大事でも何でもない酒カスみたいな雑談だったりするので、

より一層恥ずかしいですよね。できるだけ、どこでも話したことのない話だけしていたい、本当は。

 

 

どこかで書いたかもしれませんが、かなり大昔に、秋の北海道に取材に行きましてですね。

北海道と言っても札幌とか函館とかじゃないですよ。

知床半島です。右上の角です。



大きな地図で見る

 

北方領土見えとるがな。いや見えるんですよマジで。目視で択捉島見えたらそらビビりますよね。

別に北海道ということではビビらないですけど、歯舞とか言われたら小学校の社会科を思い出して圧迫感がある。

嗚呼、俺こんなに先っちょまで来てしまったと。

 

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、知床のあのあたりっていうのは当然雪降るわ凍るわで大変なわけですが、

そのために冬は道がバンバン閉鎖されます。通れない道がいっぱいある。

この冬季閉鎖は、だいたい10月の下旬から11月の頭にかけて、各道路でスタートして春まで続きます。

 

当然、ロシア人がウンコ流す水洗音まで聞こえてきそうな先っちょのほうでございますから、

そんなに細々とした道路が整備されておるわけでもございません、幹線道路という名の一本道ばかりでございます。

それが封鎖されるとなると、気温どうこうよりも、人の移動、特に観光客とかはなかなか来れなくなりますゆえ、

この道路閉鎖と時を同じくして、周辺の観光スポットやお店は冬季休業に入ることも多いです。

 

 

行った時期ね、僕が。

 

悪かったね、時期が。



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このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日配信分の一部を抜粋したものです。

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