The 名言SHOW

 

司会 「The名言SHOW! いよいよ、今週もクライマックスを迎えました!ここで、恒例となりました、マンホール桜田さんによります、『今日の名言』のコーナーにまいりましょう!マンホールさん!」

 

マンホール 「うん」

 

司会 「名言のご準備のほうは、いかがでしょうか?」

 

マンホール 「うん、いいよ」

 

司会 「さすが!すでに名言ここにあり、といった感じの表情です!」

 

マンホール 「うん、あるよ」

 

司会 「今夜も、マンホールさんの名言で、日本中のお茶の間が、感動の涙で濡れることでしょう!」

 

マンホール 「うん、いくよ」

 

司会 「...おおっ!いつものごとく、マンホースさんのふくよかなほっぺが、小刻みに揺れ始めました!」

 

マンホール 「マンホールだよ」

 

司会 「すいませんマンホールです」

 

マンホール 「うん、いくよ」

 

司会 「いよいよ来るかー至高の名言が今夜も出るかー?!」

 

マンホール 「...ウマンウマンウマンウマンウマン...ウマンウマンウマン...」

 

司会 「それでは!マンホール桜田、『今日の名言』です!!!!!

 

マンホール 「...ウマンウマ...ン...ウマン...」

 

司会 「...あれ? ......気を取り直してもう1回!マンホール桜田、『今日の名言』です!!!!!

 

 

マンホール 「...マン...」

 

(続く)

 



 

名言ニーズ

 

ヤングチームは今、名言を求めている。それは確実に。アメリカ人男性が3月から11月にかけて半ズボンと靴下とだっせースニーカーをセットで着用するくらい確実に。肌でビリビリ感じる。肌着をビリビリ破られて感じるさっきから何なんだ言葉遊びばっかりしやがって!あと肌着って何なんだ気分悪い。肌に着るな肌に。

肌で感じるのに、データで出てこない。なぜだ!なぜなんだコンピュータ!ええ?お前のチカラはそんなもんかこのポンコツが!!

ワタシハ...なんだ、データも出せないポンコツのクセに口答えだけは一人前か、フンッ。...ワタシハ...ワタシハポンコツナンカジャナイ!!!!ぐっわわわわわーーーーー!!!!

スパコン(スーパーコンピュータ)が博士に反乱を起こす瞬間を見届けつつ、釈然としないまま過ごしていたある日。

なぜ肌での実感しかないかの理由が、ようやく分かってきた。

『みんな、自分だけの、ブームだと、思って、る』区切りすぎ!

取材しましたわよまた周辺聞き込み調査ですけども。でクエスチョンフレーズはこれにしました「名言って、最近いいよね」色々考えてこれにしましたんでこれでいいですよな。

「名言って、最近いいよね」 「え?ホント?私の中でも最近名言集めるのが、きてるんだよねー」

「名言って、最近いいよね」 「あ私もー。マイブームなんだよねー名言って」

オマイマイマイマイマイマイマイマイマーイ、ジュみんな自分だけのブームだと思ってる。何ででしょう。名言大好きって恥ずかしくて言いづらいのかしら。そうだよな、私の心の名言は...みたいな発表ほど恥ずかしいもんはない。だったらI LOVE NYみたいにI LOVE MGTシャツを着ればいいんじゃないかしらMeiGen

幸か不幸か誰もがブームとして共有しない『マイブーム群発現象』。これが分かりやすいデータとして表に出てこない1番の理由ではないだろうか。

いずれにせよ、名言ブームが日本全土を覆うのは時間の問題。しかし、2006年。すでにこの世には、ありとあらゆる名言のパターンが出尽くしており、いくら不朽の名言と言えどもフレッシュさに欠ける。しかし求められる。フレッシュな名言にはニーズがある。ニーズがあるなら供給しなくてはならない。さあどうする。そんな中、毎日のようにこの世に名言を供給し続ける人たちは確実に存在する。その供給には、クリエイティブが潜んでいそうな香り。探ってみる価値ありか。さあおいで!一緒に探索の...タンサクノタビニデヨウデハナイカ...ピピーカタカタカタカタ...あ!スパコン(スーパーコンピュータ)!!!

 

 

 

渇望 または衝撃の光景

 

うすうす、勘付いてはいたんだ。三郎がもう、アタイのこと、好きじゃないって、さ。......好きなんでしょ、四郎のこと。知ってんだ。

すいません間違いました。ココまでの文章は無視してください。

うすうす、勘付いてはいたんだ。『極上うすうすハム』って偉そうに書いてあったからうっかり買っちゃったけど、ちょっと薄いからって何なんだって、さすいませんまた間違えましたすいません。汗汗。(←声に出して)汗汗。(←声に出して)

うすうす、勘付いてはいた。10代が、名言を欲しているということを。

仕事の関係上、中高生の生の声を聞く機会が一気に多くなった。何百人と接してるうちに、実感レベルではあるが特徴発見。

17歳の女子高生と電話で話をしていて、人生訓的に、

「別に前向きに歩かなくてもいいんだよ。横でも、後ろでもいいから、ちょっと歩いてみなよ。見える景色変わるからさ」

と言いましたええ言いましたよ私は。だってそういう話だったんだもん別に頬を染めたりはしないですよ誰だ小枝でほっぺた突くのは誰だ今ケツ蹴ったの!!!!

とっさに出た割りには結構イイ部類の名言だと我ながら感動したが、その直後の17歳女子、割り切ったお付き合い希望ウソですあー言わなきゃよかったーせっかく人生とか名言とかイイ話してんのにー。

その名言らしきものを言われた直後の17歳女子。それまでは聞くでもなく聞かないでもなく「はぁ...ふん...」とか言ってたくせに、その瞬間、声のトーンが1個変わった。チカラ入ったトーンで、五穀米を噛みしめるようにじっくりと、『横でも、後ろでもいいから歩けば景色が』とか声に出して繰り返し始めた。お、ようやく話を聞いてくれる気になったのかなと思いさらに質問を重ねる。するとまた「はぁ...ふん...」に逆戻り。あら?ダメ?ダメですか。じゃあ何かもう1発くらいイイこと言わなきゃいけないのかしら「ゴールにたどりつくまでの道なんか山ほどあるんだから、あとは歩き始めるかどうかだけなんだよ」しまったあああああああああ若干あわて気味だったのでパッとしないこと言っちゃったよおおおおおおお『ゴールにたどりつくまでの道...すいませんもう1回今の言ってもらえますか?覚えたいんで』おおおお?え刺さった?ねえ刺さったの?今のパッとしないやつ。もう1回言うの恥ずかしいんですけど。

こんなことが、何回どころじゃない。何十回というレベルで起こった。俺の話を聞いてるか聞いてないか分からないというよりも、真剣な話には興味がなくてほとんど聞いてない。その代わり、『名言・格言らしきもの』には、オートマティックに反応する。ティックって。

何この現象。もっと幼いころに、ビシッと言ってくれる大人が周りにいなくて甘やかされてたから内容は問わずフォーマット的に正しそうな指針的な言葉に飢えてるみたいな薄っぺらい推測を立てるのはカンタンだが、個人的にはそういうのどうでもよくてこの現象が興味深くて仕方ない。

さらにコレに加えて現象210代男女、特に男が、やたら名言フォーマットを利用して名言らしきものを言いたがる。偉そうにしたいのか何なのか同世代に向かって。これが糞つまんねーホントにどうしようもないくらいに終わってる。表参道の路上に座ってる兄ちゃんとは比べ物にならないくらいヒドイ。そりゃそうだ自分の経験でものを言ってるわけじゃなくて完全に借り物の言葉だからいい言葉なのか大したことないのかの判断ができるわけないもんな。でも言いたがる。何なんでしょうか。

 

 

 

保存名言メール

 

最近はさぁ?あ?(髪の毛をいじりながら)メールじゃん?手紙じゃなくて(さらにクルクルいじりながら)だからさぁ?あ?(髪の毛をむしりながら)最近の10代はさぁ?あ?(ヘッドバンキングしながら)誰かからもらった名言ぽいメールをさぁ?あ?(隣の奴をぶん殴りながら)大事に保存してたりするわけじゃん?(警備員に羽交い絞められながら)

先ほどの、仕事上で関わった10代男女に、保存して時々チェックする名言メールはないかと聞いてみたら、「ある」と乾燥シイタケみたいな顔で答えウソです言い過ぎました乾燥シイタケ。今思い出せば、もう少し水分がありました生シイタケくらいでした。

そんなヤングシイタケたちの携帯メール保存フォルダをのぞいてみましょう。

 

*『お前が誰も信じなくても、俺はお前を信じてる』(女子に届いた男友達からのメール)

 

シンジ――――――――――――!!!!!テル―――――――――――うるせー走りながら大声出すな信二と照彦!!!!!!!

またベタな感じの文面でありがとうございます。コレ実際にメールでもらったらどう思うかなー乾燥するかなー間違った感動するかなー。まあ完全に下心丸出しなメールなんですが10代女子には分かんないだろうなー感動メールとして保存しとるわけですから。名言ってこんなんでいいのかー。

 

*1+1=21×2=22÷1=2...2になるには、色んな方法がある。人生もそう。方法はひとつじゃない』(女子に届いた親友女子からのメール)

 

先生...100から98引っこ抜かれて2だけ残された新宿公園のお父さん方の話も生徒さんにしてあげてくださいOYOYOYOYOYO...(←泣き声)

比喩表現。名言の王道と言うか基礎テクニックというか。よくありますよね。突然こんなこと言われて感動っていうよりも普段から俺に示唆しとけよテメー親友だったらよと思うのはもう私が30をオヴェールしているからですねきっと。

 

*『つらいときに前を向けとは言わない。でも後ろも向かないで?横を向いて。いつでも私がいるよ(*-)b』(女子に届いた昔の友人からのメール)

 

(*-)b⇒ ほらボヤボヤしてるからロケットが頭に刺さったわよアナタ。そういえば子供の頃1番好きな擬音語が『ブサーッ』だったなあ刺さるときの音。それはいいんですけど刺さったわよアナタ。あ、刺したの俺か。

これ届いたの中1の時らしいです。中1で名言を吐き、受け取る関係。不順!不順よまちがった不純よ!完全に純にあらず!どこで仕入れるんだこんな言葉。体内からの発露だったとしたらホントに危険。危険人物だこいつは。

 

こんな感じ。俺の10代ってこんなんだっけ。確か小学生の頃、名言集を図書室で毎週のように読まされた記憶はあるが全く身につかなかったなあ。というか『上手いっ!』とは思っても『感動したっ!』とは多感なチェリーボーイ時代であっても思えなかったはずなんだがどうなんでしょうかその辺のところは。

 

 

 

人気名言研究

 

古くからの名言をココで引用するのはめんどくさいので、各自普段ちんたら食ってる晩飯を5?8分早く終わらせて調べる時間に充てていただきたいのですが、前述した『フレッシュさをキープするという使命を背負った現代の名言クリエイター』にはどんな人がいるのか。そっちに関しては文字数を割く価値ありかと。

 

検索検索。イン&ターネットのおかげでラクになったのかと思いきや昔はリサーチャーさんがやってたような仕事もやらされるようになっておりまして結構疲弊しておるのでございます。

「名言集.com(www.meigensyu.com)。投票による『名言ランキング』を実施してためめめめめめいげんしゅうらららららんきんぐぐぐぐぐぐぐ!!!!最初のめめめめめめだけでいいだろう繰り返すのは。ぐぐぐぐぐぐぐはやり過ぎじゃないですかもう1人の私。

見てやろうじゃないですか。名言の格付けとやらを!

 

んー...なんか失敗したかなー...マンガばっかじゃん...スラムダンクの安西先生とか聞き飽きたわもう。男が子供の頃読んだマンガを今でも胸の中で大事にしてて子供のような心を持ち続けてますから好きになってくださいセックスさせてくださいと女に言うときに頻出しますねスラムダンクは。キン肉マンは頻出しませんセックス持ち込める度数が道に落ちてるテレフォンカード並みに低いから。もう落ちてないですねテレカは。いや落ちてるんじゃない意外と?とか言いながら側溝をのぞいているヒマもなく、名言ランキングTOP10の中に3つも名前が入っている人がいた。西尾維新。

1981年生まれ ミステリーとライトノベル(キャラクター小説)を融和させた作家として高く評価されている。饒舌で疾走感のある軽快な文体と、いたるところに散りばめられた他の小説の引用や漫画のパロディが特徴』とのこと。ほうそうですか。そんな西尾氏が生み出す、現代の人気名言とは、一体どんなものなのか?

 

まず第7位の名言!

『君の意見は、完全に間違っているという点に目を瞑れば、概ね正解だ』

 

? ...続いて第4位の名言!

『ゴキブリ並みの生命力? 丸めた新聞で叩いたら死ぬってことか?』

 

?? ...そして、これが名言ランキング第1位に輝いた、西尾維新の名言です!

『枯れない花はないが、咲かない花はある。世の中は決定的に不公平だ』

 

???おめでとーございまーす!!

あらかじめ言っておくが、西尾氏に対してああだこうだ言うつもりは全くないですよ。これは西尾氏が意図したランキングではなく、読者が文脈を無視して勝手に抜き出して勝手に投票しているものですから俺は受け手側に対してああだこうだ言います。

 

えっと。まず7位ね。とりあえず俺が『君』の立場だったら、意味は良く分からないけどカチーンときてプリーンとぶん殴ってパリーンとメガネを壊します。(注:メガネはイメージ) 何これ?カチーンとこないのコレで?「てめーインテリくせー屁理屈こいてんじゃねーよ!」って思わないの?不思議だなー。まあいいや。次。4位。

えっと。ゴキブリにとっての丸めた新聞紙は、人間にしたら六本木ヒルズ振り回して追っかけられるくらいのスケール感だと思うんですが。楽天が入ってるあたりのフロアでズゴーン的な。身体が大きくなっても生命力は比例して増大するかどうかを事前に定義しておかないとこの件に関しては議論が成立しウルセーーーーー!!!!!お前は理屈っぽいなーーーーーー!!!!

1位。これ咲いた花に言わないでしょ。どう考えても咲かない花に向かって言ってるでしょ。

なんでしょうか。不公平さの暗黒サイドを一身に担う人たちは、不公平さを改めて実感したいんでしょうか。日本人の10代ってドMですか。ののしられるのが気持ちいいんでしょうか。言葉責められたいんでしょうか。俺が個人的に好きな言葉責められは『てめーの乳首、左右でデカさ全然違うじゃねーか』です。

 

さて一応ブランマンジェみたいな脳みそで考えてみた名言ランキングのからのまとめ。

1 10代はインテリ好き

2 10代はドM

3 10代はマンガばっかり

4

 

すいませんまっさーじちぇあでいねむりしてたらみみのあなからブランマンジェぜんぶこぼれたんでのこりはのうみそでかんがえることにします。

 

 

 

名言製造マシーン


レトリックというものがあります。修辞法と呼ばれるものですね。言葉をいじってなんやかんや遊ぶことです。その逆が♪おーれーおまーえすきーすきー、おーれーおまえすきー。セックスマシーンというバンドの『サルでもわかるラブソング』ですアホですから聴いてみてください。

さて名言には確実に一定のフォーマットが存在します。そこにピターっとハマッた瞬間、そこまで聞き流していた雑談が名言として切り取られ耳をペネトレートするんじゃないかと考えれば、前述したボンヤリ女子高生の「名言パート聞き直し事変」も納得がいく。どんなフォーマットがあるのか、歴史上の代表的名言を見ながら確認。



★常識否定フォーマット

『愛の悲劇というものはない。愛がないことの中にのみ悲劇がある』(テスカ)

『生きるとは呼吸することではない。行動することだ』(ルソー)

『世の中には幸も不幸もない。ただ、考え方でどうにもなるのだ』(シェークスピア)

 

自分が持っていた価値観や常識を断言否定されるとハッとします。心がビックリしてグニャグニャ揺れるわけです水風船のごとく。そのすきに、自分の言いたいことを断言調で言っとくと、守りの薄い心は『何か良く分かんないけど正しいこと言ってる気がする』さらには『そういえば私もあの時はそうだったのかもしれない』などと、勝手にこの言葉の名言化を実行してくれるので非常にラクチンです。

 

これを踏まえて、新名言をいくつか作ってみましょう。

 

※『椅子は座るものではない。寝るものだ』(山本佳宏)

⇒意味はありません。最近家に帰れず仕事場の会議室で椅子を並べて仮眠しているありさまを詠んだ一句ですが、

こんな感じで名言っぽく言われると、勝手に自分で名言化をスタートさせる奇特なお方は数人いらっしゃる。

『え?椅子は座るもののはずよ!どうして違うなんて言うのかしら。え?寝るものですって?どういう意味?椅子は寝るもの...椅子...立ってないときに使うもの...ある意味、人生の小休止を表しているのかも知れないわ。そんな椅子に座っては立ち、また座り...そうね、ただ座るだけじゃ、そのときに考えていることは次に立つことだけ。ちっとも私にとっての癒しにはならない。だったらその分の椅子を並べて寝ろ、休むときは思いっきり休め、そういうことなんだわ、私分かった分かりました!山本さんありがとう!私来週から中国に行きます!』

 

※『携帯電話とは電話をするものではない。道に落とすものだ』(山本佳宏)

⇒意味はありません。最近ちんたら携帯だけ持ってフラつくことが増え、さらに寝不足でぼんやりしているので、思いっきり道に落とすチャンスが増えたありさまを詠んだ一句ですが、当然、名言を欲するかたがたは激しくボインを揺さぶられるわけです。あ違ったボインと心を揺さぶられるわけです。

『何ですって?携帯電話が電話するもんじゃない?そんなことを言うお方は初めてよ!そんなわけはないわ...携帯が電話するものではないだなんて...え?道に落とすもの?どうして!あんな便利なモノをどうして道に落とすために使うのかしら!...携帯電話...ある意味、文明の利器の代名詞と言っても過言ではないわ...人間の文化と科学の最先端を走るもの、それが携帯...ああ、言われてみれば私は、道具を使う便利さに慣れて、そのデメリットに目を背けてきたのかもしれない。はっ!ぬるま湯の環境に浸かりすぎて、自分自身のチカラで夢に向かって歩くことをやめていたのよ私は!そうよ!そんなぬるま湯こそ、道に落として前に進むべきなのよ!私分かった分かりました!山本さんありがとう!私中国行きます!』

 

 

★例えますよフォーマット

『女は異国の土地である。どんなに若いころ移住したとしても、男はついにその習慣、その政治、その言語を理解しないだろう』

(パットモア)

『幸福は婦人に似ている。若い者を好み、移り気だ』(ドイツのことわざ)

『恋はまことに影法師、いくら追っても逃げていく。こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく。』(シェークスピア)

 

例え上手は話し上手。例えさえ上手ければ、トークで食っていける。誰でも分かる言葉と言葉を、誰もやったことのない組み合わせでイコールにしてみる。コレもハッとしますね。頭の中でつなげたことのない言葉の組み合わせが目の前で道産子違ったガッチャンコされる瞬間、新しい価値観を見出したような錯覚に陥ります。

 

では、これに基づき、新名言を。

 

※『恋愛とはクラゲである』(山本佳宏)

⇒これは危険ですよー電子レンジでチンした卵でキャッチボールくらい危険ですよー。何で危険か。3秒で考えたからです。意味どころの騒ぎじゃない。どうしようかしらこんな落書きを書いてしまって。でも例えた瞬間フォーマットに反応する方々は確実に存在するのであります主将!主将?

『え?恋愛がクラゲですって!?何を馬鹿な!あんな半透明でフニャフニャしているものが私の恋だなんて...海...どこまでも続く海...クラゲは海に浮いているものよ...海...それは私の人生を表しているのかもしれないいえきっと表しているのよきっとそうよ。夏...そうクラゲといえば夏の終わり...夏は情熱ね。パッシオンヌのことだわ。知らずに泳いでいると体を刺され、痛さに気づいてあたりを見渡すと半透明のものに海が覆われている...痛い...つまり失恋の痛手を負ったときには遅いのね、クラゲに囲まれて、もう情熱を解放することはできないのね。何も考えずに恋愛を楽しんでいるだけではダメ。この情熱をクラゲに覆われないように私はボートを漕いで上手くクラゲと付き合っていかなきゃ。分かりました。私分かりました。山本さんありがとうございます。私パラオに行きます』

 

※『運命とは燃えないゴミである』(山本佳宏)

⇒見ろ!名言がゴミのようだワハハハハハハ!名言ってカンタンだねー目の前を掃除のオバチャンが小走りで通過したのでコレにしてみました。もう少し考えたほうがいいんじゃないかと思いながらもフォーマットさえあれば中身なんかどうでもいいってことを証明したくてこの有様。でもこの名言で人生変わったとか言い出す方々も多数いらっしゃるわけで。

『アタクシの運命がgomidesutte-?!!!?!?!なんてヒドイことをおっしゃるのかしら。主人がこのことを知ったら、アナタこの社会で生きていけないわよ!!...言い過ぎたわゴメンなさい。いいチリワイン手に入ったのよ。お飲みになる?...燃えないゴミ。フフフッ。改めてひどい言葉ね。運命が燃えないゴミ、だなんて。運命はもっとメラメラと燃えるような...ハッ!燃えない!燃えないものを無理やり燃やしたら有毒な煙が出るわ!だから燃えない、いいえ燃やせないのよ!不燃!不燃!運命は...人が手を加えて形を変えるものではない...無理に運命を変えようとすると、人生に害があるんだわ...そうね...しかもゴミ...その瞬間役に立たなくても、静かに埋め立てるだけでいい。そしたらいつか、運命の上にお台場ができる。そういうことよね分かった私分かりました!ありがとう山本さん!私パラオに行きます!』

 

 

 

名言はクリエイティブか

 

名言作りは楽しい。やってみてそう思った。人が感動するしないは別にして、言葉のパズルとして遊んでみる分には最高の暇つぶし。こういう脳みそのスタンスのときが1番クリエイティブになれる。2番目は3時間以内に原稿UPしないとCanCamのカドっこでぶん殴られることが決まってるときですね。

しかし『職業名言家』というお方がいるとしたら、それはそれはそれはそれはそれは大変な苦労だろう。全てが出尽くしたこの世の中、フレッシュになるためはバッコンバッコン枠をぶっ壊していかなきゃいけない。でも名言に関しては、フォーマットを逸脱すると感動していただけないし、そういうの全部取っ払ったら『好きだ』と『生きろ』しか残らないわけで。10代は軽く、ほんのり軽くひねってほしいわけで、そうなると狭い敷地にどれだけカッコイイ家を建てられるか的なビフォア・アフター的なニュアンス的な要素も入ってくる的なそろそろ怒られますよテキサス州知事リック・ペリーに。そんな的的言ってると。

誰かに作られた枠の中で汲々とするのは苦痛が多いから大至急ぶっ壊してしかるべきだが、何にもない更地に自分の手で枠を作って自らを緊縛するのは、とても興味深いチャレンジだともいえる。マシュー・バーニーっていう自分をグルグルに縛り上げて絵を描くおっさんもいることだしな。アイツは面白い。要はそこにあるフォーマットを自分のものとして楽しめるかどうかってことがクリエイティブかそうじゃないかを分けるんじゃないですかね。そういう性格の人がいれば、天性の職業名言家にもなれるんじゃないでしょうか。俺はたまにパズルして遊べればそれでいいです。

 

 

 

The 名言SHOW


司会 「...気を取り直してもう1回!マンホール桜田、『今日の名言』です!!!!!

 

マンホール 「...マン...」

 

司会 「マンホールさん、お願いします!!!

 

マンホール 「男とは...」

 

司会 「はいきました男とはーーーー!!

 

マンホール 「はいブと聞こえましたー!!

 

マンホール 「・・・ブラ・・・・・・ブラジャ」

 

司会 「ああん?!」

 

マンホール 「すいません」

 

司会 「お願いします!!!

 

マンホール 「男はブラ...ブラジャーの上のホックで女は下のホック」

 

 

司会 「・・・・・・・・・・・・(ヒソヒソ)3つあるタイプもあるだろうが」

 

マンホール 「・・・・・・・・・・・(ヒソヒソ)ゲイで」

 

司会 「・・・・・はい今日の名言出ました!! 男はブラジャーの上のホックで女は下のホック!!!!!

 

(*まばらな拍手)