だいぶいいよ。

 

 

腰が痛いごときでワーワー喚き散らしまして大変失礼いたしました。

おかげさまで随分。

 

自分自身の感覚としては、身体が凝るタイプではないはずです。

肩が痛いなーとは思ってもバキバキに凝るようなこともなく、運動もしていないのに、今日まで腰を痛めるようなこともありませんでした。

 

とは言え、何だか憩いが欲しくてマッサージや整体に行ってみることも、ここ数年はあります。

そんなに言うほど変な、というか胡散臭そうな所に行ったつもりはないのですが、行くたびにですね、

 

「あー...お客さん、凝ってますねえ?」

「お客さん、そんなに凝らないでしょう」

 

この両極端を交流電流のようにピョンピョンと繰り返すわけですよね。どっちなん。

それはお前のその時々のコンディションやろとお思いかもしれませんが、別に大して変わらないです似たような感じですよ感覚も。そんな変わります？僕はどっちなんですか？何を信用したらいいんですか？どんだけ似非でも凝ってるか凝ってないかの二択ぐらいは正解したっていいじゃないですか、日本人のくせしてすり合わせもできないんですかマッサージ師は。

 

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ああいう人たちって基本的には、「すごい凝ってる」っていうのが褒め言葉だと思ってますよね。

 

「えー？そんなに凝ってる？」

「いやー、ここまで凝ってる人はなかなか会ったことないですよー」

「そんなでもないと思うデュフフフフフフウ」

 

風俗嬢との会話を思わせるホロウなやり取り。

何なんでしょう、ウソだとわかってても満更でもないこの感じ。

とはいえ治療を目的に来てるんですから正確な診断が欲しいわけで、行くたびに凝ってるだの凝ってないだの言われて僕はそのことについて考えるのはやめてしまいました。どうせ他の客にもイケメンだのチンコデカいだの言ってるんだろ的なことで。

 

 

かつて、女性が男性に決して言ってはいけない二つの言葉というのがありまして、

 

「セックス下手だね」

「車の運転下手だね」

 

この二つだけはオスとして立ち直れなくなるから言ってはいけませんと。徳大寺有恒が言ってたんですけど。徳大寺かい。それこそ女子供には縁のない名前ですよね。そしてもはや徳大寺有恒が言ってたかどうかさえ怪しくなってきました。

覚えてない、調べる気もない、ただ自分が考えたんじゃない他人のですという熱い正直さだけがあるのだ。あるのだやあれへん。

 

言ってはいけない。言ってはいけない。

車の運転というのはある種オスというか男性性の自尊心が依拠する根源的なものなのかしら。

運転もセックスもあんまり上手だという自覚はそもそもないですけど、褒められたらどうかと考えたら、やっぱりウソでも嬉しい気もします。

女の人はとりあえず「セックス上手だね」と「運転上手だね」だけを壊れた再生機のように繰り返してさえいればとりあえず男はどこまでも転がっていくと。わりと古い価値観ですけどね車って。若者のクルマ離れとか言われてる今日の若者は、では何が下手だと言うとキレるのか。非公式RTの使い方下手だよねブルウルルルルルルウウウウアウウアウウアウアアアア!!!!!!!!!!!!!!!

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