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 放送作家になってみるのもいいかもしれないが、どうやってなればいいのか良く分からない。

 このような疑問・質問に対する、放送作家の答えは定型化しています。

「放送作家になる経緯は十人十色で、みんな全然違うから一概には言えない」と言って、答えない。

 確かに、一般企業へ会社員として就職する道のように確立されたシステムというのは存在しない、極めて曖昧な、言い方を変えればいい加減な職種であるとも言えますが、この講座において、放送作家になる方法へのベスト解答はひとつしかありません。

 

 出来る限り大手の番組制作会社、もしくは放送作家事務所に所属、もしくは就職することです。

 



 ラジオしかやっていない、とか、単発の番組を細々と請け負っている、とか、そういう会社を目指してはいけません。放送作家なんて己の腕一本で勝負の世界だろ、フリーランスで行く、といった考えも全くお勧めしません。好きな芸人の出待ちをしたり、お笑い事務所の養成所に入ったりするのは、ほとんど意味がありません。それはやる気や目標や自分が得意な事を明確に把握している人のための道です。長い下積みや辛い貧乏生活をせず、いつの間にか何となくお金を稼ぎたいなら、そういう道を選んではいけません。ミーハーな大手志向をしっかりと持ってください。

 地上波の人気テレビ番組をバンバン作っていたり、売れに売れている第一線の放送作家が、できれば複数所属したりしているような会社を探して、コンタクトをとること。これが最も推奨されるルートです。

 その会社が作っていたり、その作家が担当していたりする番組が、自分の好みと合うか合わないか。向いていない気がするかしないか。そのようなことは一切考える必要がありません。

 人気番組かどうか。視聴率がいいかどうか。お金がかかっている番組かどうか。それだけを客観的な視点で判断することをお勧めします。

 

 やりたいことも具体的に決められず、得意なことも特にない、しかしそれを他人に察知されるのが怖くて、人に隠れて虚勢を張ってきた結果、何者にもなることができなかった人たちが、この期に及んで突然、夢や希望や目標を明確に持つことができるわけがありません。人は、変わらない。成長もしない。15歳を過ぎれば後はただただ加速し続けるのみです。しかしご心配には及びません。夢だの希望だの才能だの努力だの、そんなものは必要ないのです。そんなことを強いるような講座ではありません。楽して、今の自分を変えず、才能やスキルの獲得も無いまま、うっかり地位や金を手に入れる可能性があるからこそ、放送作家という職種を紹介しています。



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このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日配信分の一部を抜粋したものです。

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