高橋優くんのニューアルバム『BREAK MY SILENCE』がリリースされました。このアルバムの帯のコピーは、いつもの通りプロデューサーの箭内さんです。毎週会って話していた数年間を終えて、話どころか顔すら合わせない数か月が過ぎ、過去の記憶がどんどん薄れていきます。箭内さんの話をするのも久しぶりな気がする。

 

で、帯にはですね、

“変化ではない。表出したのだ。“

と書かれていました。



 

今、箭内さんがどんなことをしているのか、僕は知らない、というか一切知らないようにしています。

知っちゃうとこんなふうに絡んでしまうから。僕がいつまでも辞める前と同じように絡み続けると要らぬ迷惑をかけてしまう。

ただ、箭内さんはやっぱさすがだなと思う。ちゃんと正解に近い。

 

 

変化ではない。表出したのだ。僕がメルマガ第一章で書いていたことと同じです。もちろん箭内さんは僕のメルマガ読んだこと一度もありませんし、僕もそんな話を箭内さんとしたことはありません。

 

「変化」とは二十世紀の現象です。二十一世紀は、もう、変化しない。あなたはもう、変化しない。僕はもう、変化しない。高橋優も、もう変化しない。

 

変化しない、というのは、停滞している、という意味では全くありません。

僕たちは、ものすごいスピードで、もっともっと自分自身になっていきます。もっと剥き出しの自分に。それはもう、止められない。表出するのは、優くんだけではありません。我々全員です。

 

そして僕がダメ人間なのだとしたら、もっともっとダメになる。それを隠すことは、もうできない。

改善も進歩も成長もしません。ただ加速します。

 

何か今までとは違う新しい自分に変わったような気がしたら、それは変化ではありません。あなたの中に隠されていた、隠していた、息をひそめていた、あなた自身が、剥き出しになって表出したにすぎない。自分の中に全くなかったものが、新たに生まれたりはしません。

 

 

せっかくアルバムを応援しようと思ったのに、話が完全にそれてしまいました。すみません。

 

剥き出しになって加速し続ける。

 

高橋優の声は、もっともっとデカくなる。止まることはもうありません。

あなたの好みの大きさで止まってくれることは、もうありません。

あなたが誰かの好みに合わせて加速を止めることができないのと同様に。

 

同じスピードで飛んでいる間は、高橋優と共に行けば良い。

 

 

ちなみに僕は、『蝉』と『CANDY』と『人見知りベイベー』が好きです。

今回もアルバム曲全部良いです、『同じ空の下』も好きだけど。

これからも歌いたい曲全部歌って歌って、それでも全部合わせてもまだ自分の形ではなくて、まだ足りないかまだ足りないかと歌ってくれるんじゃないかなと、勝手に思っています。



........


このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日配信分の一部を抜粋したものです。

全文は是非、メルマガでお読みください。


★登録:http://www.mag2.com/m/0001310550.html