前号、100号記念プレゼント企画にご応募いただきまして誠にありがとうございました。

 

欲しい物を欲しい理由と共にお書きください、という、「考えるのめんどくさい」を助長するような内容でございましたが、それにも関わらずご参加いただきました方々には、全プレとは行きませんが、お送りいたします。

 



 

★かおりさん

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やんもさん、遅くなったんですけど、100号おめでとうございます☆

 

毎週発行することって、すごくすごく大変なことですよね。

本当にすごいなぁ、やんもさん。

 

23歳の文章読みました。

病んでますねぇ()

読みながら苦しくなっちゃいますよ。

でも、やんもさんだなぁと思いました。

 

他の作品もまた紹介してください☆

 

そして、100号記念プレゼント。何でもいいなんて、いいですねぇ♪

面白いです☆

どんなものがあったか知りたい気がします。

 

私は、やんもさんが選んだ絵本が欲しいです!

やんもさんが小さい頃読んでた絵本でも、大人になって出会った絵本でもいいです。

理由は、保育士の仕事をしていると毎日たくさんの絵本を子どもたちに読んでいます。いい絵本と言われているもの。人気の絵本作家が描いた絵本。売れてますよ、の絵本。季節の絵本。一体子どもたちにとっていい絵本ってどんなんだろうって考えます。

それで、やんもさんの感性でいいと思う絵本、面白いと思う絵本が知りたいので、欲しいです!

 

頂いた時には、必ず子どもたちに読んで、子どもたちの反応をメールします☆

 

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ご応募ありがとうございました。

僕には感性はありません。キュレーター(の才能もありません。僕が知る絵本は、子供の頃に好きだった絵本だけです。申し訳ありません。しかも、わりと有名なのしか読んでいませんのでご容赦ください。

子供の僕は、基本絵本はどれも好きで、特別好きなものはありませんでした、代わりに嫌いな絵本が数冊あっただけです。

 

嫌いな絵本のジャンルはハッキリしていて、まずは怖いヤツですね。怖いから読みたくない。

 

『おしいれのぼうけん』

『かいじゅうたちのいるところ』

『モチモチの木』

『花さき山』

『すてきな三にんぐみ』

 

とかは嫌いでした。嫌いとか言って読んどるやんけという話なんですけども、怖いから。絵が黒くて暗くて怖い。

 

 

あとは、いかにも大人が子供に、ガキにはこういう感動るのがええやろ的な感じで読ませたがりそうな、エエ話の絵本は、嫌いでした。時々、大人とか女性に人気出る絵本みたいなのあるじゃないですか。癒しとか、現代社会に通じるメッセージとか。ああいうのも嫌いでした。

 

 

ということで、なんですけど。対象何歳ぐらいを想定すればいいのか分からなかったので、保育園ぐらい想定で。幼稚園とか小学生なら、もうちょっと字のある本のほうがいいかもしれませんがすみません。すでにどれもお持ちだろうと思いますが、その際は近所の幼稚園にでもプレゼントしてあげてください。

 

選びましたポイントは、『食べ物』です。

僕は西日本でも有数の食に興味のない男に育ちましたが、絵本について言えば、食べ物の絵本が好きでした。シズルを確かに感じていました。あんなに食べ物の絵本が好きだったのに、どうしてこうなったんでしょうか。絵本と人格形成は無関係だとハッキリ分かってしまって無情な気持ちにさせられてしまいますが、とにかく食べ物が登場していれば見境なく好きなので、このたびのテーマにしてみました。

 

 

『ぐるんぱのようちえん』


 

ぞうさんの「ぐるんぱ」が焼き上げた巨大なビスケットが美味しそう(小学生並みの感想)

それ以外の内容をもはや覚えてはおりませんが、もうこの絵だけ見ていれば満足です。

 

 

『おおきなかぶ』


 

これ食べるシーン全然ないんですよ、ただ外人の家族が巨大なかぶを引っこ抜くだけの絵本なんですけど、当時の僕は「かぶ」という食べ物の存在を知りませんでしたので、この巨大なかぶが、とてつもなく甘くて美味しいものなのだと頭の中で勝手に想像してシズリングしておりました。みなさんもご存じの通り、カブは子供にとってはプヴェーと吐き出さざるをえないクソ不味いものなのでございますから、まだカブの存在を知らない子供をたぶらかす目的でお読みください。

 

『からすのパンやさん』


 

ごぞんじ、かこさとしのからすシリーズなんですけども僕はパンやさんが一番好きです。焼け感が、ベイク感が好きなのかしら。焼き上がったパンがテカテカしているのもいいですし、何より見開きにびっしり、「パンダパン」とか「きりんパン」とか「ひこうきパン」とかが並んでいるわけですよ、たまんないですよね。全部記憶したい。

 

 

『しろくまちゃんのほっとけーき』


 

これは、ホットケーキという分かりやすく甘くて美味しそうな題材も当然好きなんですけどそれとは対照的にですね、しろくまちゃんの目。白目部分がオレンジみたいな色で塗られてるんですね、なぜオレンジにしたのかと。完全に狂人の目なんですよ。目がイッてる。この目が怖くて怖くて、ホットケーキ見たいのにしろくまちゃんの目が怖いという、人生初のジレンマに襲われた絵本として印象深いです。

 

 

『はらぺこあおむし』


 

超有名作。食い物シズルの代表格ですね。あおむし自体は気持ち悪い色と形ですのでそれは興味ないんですけど、ずらりと並ぶ色鮮やかな果物とお菓子の絵がたまりませんね。思い出すといまだにゾクゾクします。なぜ食に興味のない僕がゾクゾクするんでしょうか。

 

絵本に、「刺身」とか「寿司」とか「カラスミ」とかは出てきません。甘いお菓子ですよね。大抵は。

苦味とか辛味、渋味、といったものは、簡単に言えば「刺激物」なのですよね。本来、身体を不要に刺激するようなものを生物は食べたりしません。子供も同様に、これらの味を「不味い」と判断します。脳みその栄養(糖分)でもあり、身体への刺激が少なく、『美味しい』、甘い物を欲するんでしょう。味覚が未発達なのではなくて、敏感すぎる。刺激が苦手。カブ食ってプヴェー。らっきょ食ってプヴェー。成長するにつれ、鈍化していく。激辛大好き!とか言っている大人は、もう私は味覚が鈍化して良く分かりませんから自分で舌ドツいときますねと言っているようなものですね。生物的には。

当時の、子供の頃の僕は、そうした甘味、糖分、原始的な栄養への執着が強かったのかもしれませんね。

 

 

そんな話はさておき、かおりさんには以上の絵本5冊セットでプレゼントします、あ、ついでに僕が昔書いた絵本もこっそり入れておきますので6冊ですね。これは子供向けではないどっちかというと婦女子向けの絵本ですから、気が向いた時にでもおめくりください。

 

『ネフィリム ~ずっとわすれない~





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このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日配信分の一部を抜粋したものです。

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