父も母も酒が飲めず妹も酒が飲めず、僕も当然酒が飲めず。

いわゆる下戸の家系で育ってきて僕は学生時代、2回救急車で運ばれました。

急性アル中で。

カラオケでベロッベロに酔っ払ってHEBEREKET(←フランス語っぽく)になって、

でもかろうじて意識はあって、何とか酔いをさまそうと思って、表にある自販で、

ポカリスエットを買おうと思ってビーッと押したら酔っ払ってるもんでその隣の

ホットのロイヤルミルクティを押してしまって何じゃこらと思いながらも酔っ払ってるもんで、

そのままがぶ飲みしたらやっぱりあったかくって何じゃこらと思いながらそのまま意識がなくなって、

気が付いたら病院のベッドでチンコに管を刺されて横でオカンが泣いてて、

なんでこいつ泣いてんのかなとボンヤリ思っていた、そんな大学2年の秋。





今日も僕は飲んでいて、箭内さんも飲んでいて、久々にベロッベロに酔っ払いながら始めた、

新年度1発目の収録。

酒は嫌いでした。

クスリも嫌いでした。(やったことないですよ)

脳内麻薬を出せない人が外部の力にすがるのを見て、カッコ悪いと思ってました。

そんなもので生まれた作品が俺の脳のシワが生み出した作品を超えられるわけないと思ってました。

そんなものに頼らなくても、自分の脳内で十分トリップできるという自信は、

下戸であるということのコンプレックスの裏返しであったのかもしれません。

時は過ぎ。今日も酒を飲んでます。明日も飲むかもしれません。

昼間の収録でベルベル人になったあと、何にも仕事したくないまま、

各締め切りが刻々と過ぎていきます。

各ご関係者のみなさま、本当にすいません。

サボタージュしているわけではありません。

酔っ払いが謝ってるのを見るほどイライラすることはありません。

 

僕は『癒し』という言葉が大嫌いです。

なぜ大嫌いになったのかというとヒーリングがブームになったからです。

どいつもこいつも、すぐに癒されたがります。

少しのストレスを受けると、すぐに解消したくなって、

あっちやこっちやらで目をつぶってベチョベチョに揉まれてたりします。

 

僕はコンプレックスもストレスも大事な栄養だと思ってます。

短所は長所の裏返しで、結局は気の持ちかた、利用のしかたであることが大半です。

自分の中に吹きだまったストレスを障壁として、

バチコーンと反発していくのが楽しいし、何よりの解消になるんじゃねーのかなーと、

いつも思います。

 

傷ついたり、ヘコんだり、ウジウジしたりの毎日で構成される人生ですけど、

人生は良いコトと悪いコトのプラスマイナスの計算式ではありません。

人生は純粋な加点方式です。

楽しいこと、面白いこと、ドキドキすることを、1個でも多く見つけた人の勝ちです。

だれと勝ち負けを競ってるのかは分かんないですけど。

そんなことを酔っ払いながら思った花見の季節。

たいてい、花見の季節は外に出ると、夜寒くてイヤになりますね。

僕は、花見をしてると泥酔したオーストラリアからの留学生の同期のブレットってやつに、

突然足をつかまれジャイアントスイングをグルグルやられて、

放射線状にゲロを撒き散らかした経験があります。

ロクな思い出がないな。桜を楽しみたいなら酒無しのほうがいいですね。


http://blog.magabon.jp/radio/2008/03/post_11.html