先日、『月刊 風とロック ファン感謝デー』の会場にお邪魔してまいりました。

 

ありがたいことにお誘いいただいたからというのももちろんあるんですけど、箭内さんに、今回のイベントのオープニングに当たる、「月刊風とロックの歴史」のナレーション原稿を書いてくれとご依頼を受けたからです。

僕はもう、「構成だけ」とか「台本だけ」みたいなお仕事、つまり複数人で行う制作業については全てお断りしているんですけど、「あ、そういえば、月刊100号展にお花出すの忘れてた」という申し訳なさもあって、お祝い代わりと言ってはおこがましいですが、やらせていただくことにしました。

 




全ての構成、全ての台本において、「僕にしかできないもの」というのは存在しません。必ず替えが効く。今回の台本も、他の方で十分務まるものであったと思います。僕はおそらく、箭内さんの次の次の次の次の次の次ぐらいには、月刊のことを把握している(つもりの)人間ですけども、放送作家としてのスキルは、そんなこととは無関係です。僕が月刊風とロックを一度も読んだことなかったとしても、同じ台本は書けます。言っときますけどこれ一応自慢ですからね。

 

さらに言えば、今日の僕のような、権力も持たないくせに偉そうで付き合いづらく、付き合うメリットもない存在に、あえてコンタクトを取る人なんていないんですよ。しかも、5割の確率でシカトされ、5割の確率で「あー、そういうのはもうやってないんですよねー」とかふざけた返事が返ってくるんですから。ふざけんなって話ですよね。

これは自虐ではなく事実なんですけど、誰だって僕に連絡を取るのは嫌がる。そういったことを踏まえて、「でもここに名前あったほうが良さげだから連絡するか」という行動ができるところが、他の人にはない箭内さんのすごさの一つです。僕は風とロック関係のお仕事から離れてもう一年以上たちましたが、かつての仕事関係の方々の中で、「さすがですね」と褒める相手は箭内さんぐらいしかいません。

 

「風とロックの歴史」は、スクリーンに映し出される映像に合わせて、ステージ上で生のナレーションを当てるというスタイルのものでした。僕は映像の演出も、現場の演出も担当しておりませんが、一応リハーサルは拝見しておこうかと思い、やや早めにZepp Diver Cityにお邪魔しました。初です。ダイバーシティは。

 

たまんないですね。「うわー、居心地悪?」的な。

箭内さん含む出演者のほとんどの方を知っているにも関わらずこの居心地の悪さですから、いかに普段のステージ裏に部外者として闖入することが居心地悪いか、想像できますよね。できませんか。ならもういい!!!

全然悪口じゃないですよ、風とロックってよそよそしいみたいなのの正反対ですからね、みなさん本当に優しい方ばかりです。それでもなお。しかも今は僕、ラジオも月刊も何にもやってない権力の無さなんですから。

 

さて、イベントが始まり、僕は一番後ろに座ってステージを眺めておりました。

 

 

 

アーティストのLIVEには、たいていMCというものが存在します。トークゾーンです。ちょっと演奏を休憩してしゃべる時間。MCをしない人もいますけど、たいていはしゃべる。

で、MCって自分たちで考えてるんですよ。ほとんどのアーティストが。中には、座付きの作家さんがベッタベタに完全原稿を書いて、それをカンペで見ながら丸読みする方もいらっしゃるかもしれませんが、たいていはMC部分になんか労力を割いたりできませんし、何よりそこまで重視していませんので、本番前に自分で考えます。

 

ところでみなさん、「グダグダじゃん」とか言うの大好きじゃないですか。

隙があると安心するでしょ。親近感湧くでしょ。自分にも手が届くような、自分のことも相手してくれるような錯覚に陥るでしょ。だからわざとそうするんです。わざと、グダグダにする。ガッチガチに「グダグダ感」を作っていく。チョロイもんですわ。というのは、制作者の視点ですけど。グダグダなんて、簡単に「作れる」。完全原稿で作れます。




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このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日配信分の一部を抜粋したものです。

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