「ビジネスホテルって楽しいよなwwww」

http://nomad.ldblog.jp/archives/25036791.html

 

サラリーマンの方が、たまの地方出張などでビジネスホテルに宿泊すると、それはそれはテンションも上がることでしょう。

毎日のように津々浦々を飛び回り、ビジネスホテルにはこだわりがあるのよねという方もいらっしゃることでしょう。

一方で僕のように、数年間に渡って特に理由もなく同じビジネスホテルで寝泊まりし続けた方もいらっしゃるかもしれません。いや、理由がないわけではないんですけども。「いやいや、自分の家に帰れよ」というツッコミを受けがちなこの話は、以前もしたことがありますので省略いたします。

 



 

来る日も来る日も、同じホテルの同じような部屋を使っているとテンションは上がりません。楽しさもない。ただ僕は寝たいだけだったし、風呂に入りたいだけだったし、独りになりたいだけでした。

小金を稼いだからって馬鹿な使い方をしている、と見られるかもしれませんが、実際には別に大したホテルに泊まっていたわけではありません、ごく普通の、どこにでもあるようなビジネスホテルです。

 

ふと思いついたついでに、誰の得にもならないであろう、「特に理由もなくホテル暮らしをする」ためのTipsを書いておきますかね。

 

僕がビジネスホテルにチェックインしてやることは決まっています。

フロントで加湿器を借りる。加湿器の用意があってもなくても、部屋に入れば風呂に栓をしてシャワーでお湯を張り、バスルームの扉を開けて電気を消します。自動で回転する換気扇を止めるためです。

ホテルの部屋は乾燥してホコリまみれです。必ず加湿する。じゃないとクシャミが止まりません。

一度、風呂に栓をしないでシャワーを出しっぱなしにして寝たことがありますが、ふと目を覚ますと部屋の壁と天井が水滴でベシャベシャになっておりましたので、そちらはおすすめできかねます。

 

外の景色を楽しみたい場合でも、見終わったら必ずカーテンを閉めます。カーテンを閉め忘れ、朝、シャワーを浴びて全裸で歩いているところに、窓掃除のゴンドラが上から降りてきたことがございます。ホテルの醍醐味は、自分の家でもないのに全裸でウロウロできることでございますから、安心のためにも、カーテンは常に閉めておく、もしくは昼間は絶対に開けないという強い意志で臨んでいただければと思います。

 

 

基本的に、乾燥とカーテンの問題さえクリアできれば、あとはそんなに困ることはありません。電源もあるし、LANケーブルもあるし、ベッドもあるし、掃除も毎日してもらえる。僕はテレビを観ないので使いませんが、ペイチャンネルも、ホテルの醍醐味のひとつでしょう、それもご自由にお使いください、誰も邪魔しない空間です。

 

あとは好みの問題になるかと思いますが、僕は歯ブラシもシャンプーも洗顔も必ず持参します。ホテルの歯ブラシはカスカスで磨いた気にならないですし、ホテルの業務用シャンプーは、特に僕のようなボロボロの頭髪を持つ者にとっては、洗わない方がよっぽどマシ、の部類です。中身がおっさんの唾であっても気づくことさえできないようなものを平気で使いたくないという方はコンビニで自前をお買い求めください。500円ぐらいです。

 

ホテル暮らしで困るのは洗濯です。ランドリーバッグに入れて置いておけば洗濯してくれるのですが、安ホテルであってもクリーニングは結構な値段を取られてしまいます。彼らはスーツとかYシャツとかのクリーニングを想定していますので、パンツやTシャツや靴下を山盛り洗うのには向いていません。じゃあコインランドリーか、となりますけれども、あんなにもめんどくさく時間を浪費させられてしまうものもなかなかありませんよね。僕はあきらめて、放送局の警備員室にある洗濯機を借りていました。めちゃくちゃ嫌がられましたけど。

もしくは、ホテル暮らしでもない、とある独身のディレクターは、毎日コンビニで無印良品のパンツを買って毎日履き捨てるという馬鹿野郎ですので、彼を見習って毎日500円、パンツに使ってみるのもいいんじゃないでしょうか(適当)

 

本来、そこらへんのホテルのメシなんてわざわざ食うに値しないんですがホテルのいいところはですね、早朝から作りたてのメシが食えるという、その一点に尽きます。朝7時とかにオープンしている店には限りがありますからね、その点で徹夜明けのホテルの朝食は助かります。大して高くないですし。僕は365日コンビニ飯でも全く構いませんが、時々は変化が欲しくなる時もありますので、その際は利用しておりました。夜行バスで夜明けの東京に放り出されたカッペのみなさんはファミレスやマンガ喫茶を求めてウロウロするのもいいかと思いますが、時々はホテルの朝食に潜り込んでみるのもいいんじゃないでしょうか(適当)

 

ただ僕は寝たいだけだったし、風呂に入りたいだけだったし、独りになりたいだけで連日ホテルに寝泊まりしていると書きましたが、それでもやはり、何の遊びもない同じ部屋に居続けるのは飽きます。机にプラモデル並べるわけにもいきませんし、壁のクロスを張り替えるわけにもいきません。同じ価格帯のホテルを2軒用意して適度に行ったり来たりするとまだ少しは気が紛れます。

 

あまり価格帯を下げますと、ドライヤーが壁固定の据え付け型でしかも断線しているので風が出ないという、ホテルの部屋において一番腹の立つパターンを招きかねませんので、あまりおすすめできません。何が腹立つかって、あの壊れたドライヤーほど腹の立つものがありませんホテルで。あのおっさんのため息みたいな緩い風しか出ない器具で誰の髪の毛が乾くと言うんでしょうか。

 

 

このように、霊感も全くなければ、寝具へのこだわりも全くない、僕のような鈍い人間には、ホテル暮らしも楽しいものです。貯金もガンガン減りますので、経済に貢献したい、なおかつ金に興味のない方は是非一度お試しくださいませ。

…何だったんでしょうかこの話は。まあいっか。



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このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日配信分の一部を抜粋したものです。

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