以前Twitterで書いたことがありますが、

 

2chのまとめとか貼るのすごい嫌だけど、このネタは大好きなので貼る。

⇒ "アダルトコーナーでの紳士率は異常" http://lamsect.blog112.fc2.com/blog-entry-1111.html

 

このネタは、

http://rocketnews24.com/2013/03/19/305555/

このコラムから引っ張ってきたんだと思いますが、コラムよりまとめのほうが断然面白いですね。2chのまとめって、集合知の数少ない成功例のひとつかもしれない。集合知には神の存在が必ず必要であると示している。クソみたいな便所の神様もいれば、唯一神みたいなのもいるけど。矛盾してますか。矛盾はしてないけども、言い過ぎですね。

 



 

レンタルビデオ屋のAVコーナー。間違いなく近い将来、この世からなくなってしまうもののひとつです。寂しいもんですね。もはや、オナニーのネタ探しにおいてさえ、外出する必要も、椅子から立ち上がる必要さえもなくなってしまいました。当然僕たちがそう望んだからそうなったのであって、昔は良かったなんていう感想は筋違いですよね。僕らは一歩も動かずエロ動画を無料で無制限に見られる環境をずっと望んできました。

 

マンガのお色気シーン、アイドルのグラビア、田んぼに捨てられた汚いエロ本、友達の友達の友達から回覧されてきた粗い画質の裏ビデオ。

興味本位で性欲へと突き進む子供の頃を過ぎ、僕たちは大人になった。エロ本を買おうが、エロビデオを借りようが、法律的には咎められない年になり、晴れて僕たちは、一社会人としてレンタルビデオ屋のアダルトビデオコーナーの暖簾をくぐれるようになりました。

 

なぜ、AVコーナーが紳士の社交場たりえるのか。それは共感ですよね。

あんなにも、そこにいる理由、そこで考えていることを、互いに理解しあえる環境は、なかなかありません。

大の大人がこの後ひとり寂しく自宅でオナニーですかという視線。世間的な後ろめたさ、人に見られる恥ずかしさ、しかしそれらを凌駕する性欲を抑えきれずに、人目につく場所に今、立っている。

ここにいる男たちはみんなそうだ。

同じ場所に居ても互いに干渉しない。互いの目的の邪魔をしない。要らぬ衝突は避ける。それが自分のためであり同時に、他人のためでもある。狭い場所に同居しなければならないならば、なおさらそうだ。あんな、すれ違うことさえ困難な細い通路でパーソナルディスタンスを確保するには、いつも以上の礼節や譲り合いが必要になる。何の話でしたっけ。

 

 

AVをレンタルする、という共通の後ろめたい行為が、我欲を抑え共存していくという原始的な社会集団の形成を果たした、ということか。もしくは、「他人のために自分の利益をそれぞれが少しずつ削る」という、もはや絶滅しつつある行為の最後の楽園だったのか。

 

結果的に、レンタルビデオ屋のアダルトコーナーは、紳士を生んだ。何の話でしたっけ。

 

 

そんな思い出も過渡期に過ぎません。昔は良かったな、ではなく、僕たちは間違いなく当時から、こんな後ろめたい行為をせずにすむ方法はないものかと、考えていたはずです。だから間もなく、無くなる。

 

せっかくの日本最後の紳士の社交場がなくなったあと、僕たちに残されているのは、何なのか、というのをずっと考えていました。

セクキャバとかおっパブとかにジェントルマンはいません。ジェントルマンとは、ただ女に優しくする男のことではない、それはフェミニスト、もしくは恥知らず、もしくは女とレディの見分けさえつかないバカです。男に誠実に向き合う男がジェントルマンです。当然レディに優しくしてもいいですけど、それは副次要素ですし、僕は全然紳士じゃない。そんな紳士要素とは無縁の僕でさえ、強制的に紳士であろうとさせられてしまう教育施設こそが、アダルトコーナーだったのです。何の話でしたっけ。

 

先ほども申しましたが、今やエロ動画はネットで買ったり拾ったりする時代です。誰にも会わず、誰の顔も気にせず、今からオナニーしますとキーボードに向かって高らかに宣言できる。

今日、元・アダルトコーナーの紳士たちは、ネットのエロ動画レビューにて再会を果たします。なんと感動的なことでしょうか。

 

男性なら多少なりとも理解できるんじゃないかと思いますが、あのAV販売サイトのレビューの真面目さは何なんでしょうか。

かつては雑誌のライターが書いた文章を読む以外にAVの内容を事前に知ることはできなかったのですが、今や見た人は誰でも、みんなの目につくところに感想を残していくことができます。ライターは自我丸出しで当然です、彼らのほとんどは、文章もしくは業界周辺で成り上がりたくてAVのレビューを書いているわけです。だから「今、女性ライターのレビューが熱い!」とかいうサムい事態にもなってしまいますよね。どうでもええねん。お前が男だろうが女だろうが文章が面白かろうが面白くなかろうが。僕たちは歯磨き粉に面白さを求めますか?機能美というものを全く理解していない。

 

ネットのAVレビューを素直に信じてしまう理由は、そのピュアネスにあると思っていました。

誰が好き好んで、自分が見たアダルトビデオの感想を無料で書きますか?

女がキャーキャー言うわけでも、男との群れの順位づけに利用できるわけでもないようなモノへと手を伸ばすそのさまは、マザーテレサを遥かに越えた無私の境地。善行だからやる、なんていう欲にまみれた動機ではありません。

 

 

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この女優が初めて出演する、ちゃんとした照明とカメラそして

ワンパターンではあるが撮影プランのあるタイトルである。

肉感的な胸とお尻は相変わらずだが、それに加えて筋肉が美しい。

ストイックに身体を作っているに違いない。今回は女優の演技が

ひと味違う。淫語や言葉攻めをするベテラン女優がやるような

やたらとアグレッシブな痴女をやり始めるのだ。おそらく女優側が

AVにおける痴女と言うものを事前にリサーチして現場に臨んだの

だろう。勉強熱心だが君に求められているのはそこじゃない。

だが、少し鼻に掛かった甘ったるい声でそのアヒル口から放たれる

淫語とやや拙く、でも一所懸命な痴女ぶりは新鮮だし萌える。

そして結局主導権を放棄して男優に責められ感じまくるという、

痴女としての未完成さが逆にかなりエロい。良作と思います。

 

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何なんでしょうこれは。勝手にコピペしましたけど。僕には般若心経にしか見えません。大日経かな?いややっぱり般若心経にしか見えない。

内容の質ではなくてですね、僕は彼がウソをついているとは、どうしても思えない。紳士かな?紳士かな?彼は紳士かな?

 

 

と思ったらAVレビューは紳士じゃなくてただの賢者タイムでした。なーんだ、つまんない。

 

【女子は知っておきたい】男子の「賢者タイム」のこと - NAVER まとめ

http://matome.naver.jp/odai/2135896476898740801

 

高ぶる興奮を内に秘めながら静かに佇むからこそ紳士なのであって、賢者タイムに哲学を説くのは別に?普通?

「うおおおおおおお!!!!!このジャケ写超カワイイ!!!!!!これは当たりだ絶対に!!!!!それではみなさん行って参りますうううううあうううういいおおひょおおおおおおおお!!!!!!」みたいなのだったらちょっと面白いけど、それはレビューじゃなくてプレビューですからね。

 

やっぱりAVコーナーは貴重な場所だったんだなあ。




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このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日配信分の一部を抜粋したものです。

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