この蝙蝠野郎が

 

パプアニューギニアとかで蝙蝠の丸焼き食ってる時のマーシーが1番好きでした好きでした好きでしたあああああぁああああっー!!!!!!!!!(みなとみらい方面へ走り去る)

 

あの時マーシーがサングラス振り乱しながかじっていたあの蝙蝠は現地の人たちに囚われ丸焼かれる前に何があったんだろう?一体何を見て来たんだろう?主にフルーツを食う心優しい蝙蝠だったんだろ―――――おおおぉおおーぅ歌ってみたわりにそんなことには靴下のサイドについてるボンボリと同じ程度にしか興味がなくて興味があるのは、友達はいましたか。

 

蝙蝠コウモリ蝙蝠とは時にイソップ童話のごとく卑怯な八方美人野郎として扱われどこにでも良い顔をするヤツは結局信用ならんヤツで仲間にも入れてもらえずにウンコみたいにイジメられるよイジメは正義だから。

そんなクソみたいな蝙蝠野郎のことを目にするたびに僕は自分のことを思い出すしかないわけですよこの蝙蝠野郎が。僕は蝙蝠野郎なんでしょうかイヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!



 

蝙蝠と言えば東京では全く見かけませんが僕の故郷では夕方になるとこの世の終わりのごとく真っ赤な夕焼け空を背景に黒い蝙蝠の大群が狂ったように飛び交っていました、大きな用水路の上を飛ぶ蚊を追いかけて。時には超低空までBYUN-BYUN飛んでくることもあったけども蝙蝠は超音波を出しながら飛んでるので障害物を完全に躱せることを動物図鑑のちょっと一息ティータイムコラムみたいなので知っておったので幼い日の僕はチ蝙蝠が華麗に躱してくれることを信じてチャリンコでイヒヒヒヒと飛び交う群れの中に突っ込んでいったところ、おもくそ顔にブチ当たってちょっと毛の感触も感じたりして蝙蝠のことが大嫌いだったんですけど、長らく使っていなかった部屋の雨戸を久々に開陳したところ蝙蝠がザバババババババと外に飛び出してって大嫌い!!!!!!!あなたのこと嫌い!!!!!!!何か蛾みたいな飛び方するから大嫌い!!!!!着信拒否!!!!!!!!

 

 

何度も言及して恥ずかしいことケツ毛の如しなんですけど僕は内気で陰気で対人恐怖症でつまりはどこに立っているのかというとヤンキーの裏側に垂直に立つような中学生で、大嫌いなヤンキーたちがバンドをやり始めたことでロックも大嫌いになってさまようよろいでしたでしょ。誰に聞いてんの。さまようよろいのことを。

誰とも関わりたくないという気持ちと同じ大きさで寂しさが募るあまりに選んだのは部活に入ることで部活って素晴らしいですよね。強制的に共通の話題を持たされる同級生と強制的に毎日数時間過ごさせてくれるなんてサビシ・ガーリにはたまらんでしたでしょ。サッカー部に入りましたよ、なぜならまともに活動してる部活はサッカー部ぐらいしかなかったので。

消極的理由でサッカー部に入って心は文化系、体は体育会系という捻じれた位置のままオトナになってしまって部活は言うほど厳しくなかったし1回ぐらいしか監督に殴られなかったし家に帰れば三国志と指輪物語と帝都物語を繰り返し読むようなナメクジ野郎だったしで。僕は蝙蝠野郎ですか。ナメクジ野郎ですか。ナメクジに蝙蝠の羽生えて夜にバシャンバシャン窓ガラスに当たってくるような野郎ですか。メシ食ってたら突然彼女の顔面に当たってきてウワ―――冷めるわ―――――――的なナメクジに蝙蝠の羽生えた野郎ですか。全長4メートルぐらいの。

かつて学校のクラスにはいくつかのクラスタが存在していてヤンキーと部活系リア充の2大勢力があってキモチ悪いオタクチームはその下で顔色を伺いながらミスを犯した者からイジメられっ子に転落していく。僕はヤンキーでもオタクでさえもなく部活すら人と寄り添う最後の生命線って理由だけでやってた男で、やっぱりイジメられたくなかった。僕と同じような動機で全国各地の教室では今日も、ヤンキーと体育会系とオタクの間をバチャバチャ飛び回る『蝙蝠野郎』が生まれていく。

よくヤンキーにも体育会系にもオタクにも良い顔する『お笑い系』もしくは『お調子者系』みたいな存在は喧伝されていて、そんなものは結局『ピエロ系』もしくは『道化系』でしかない。お笑い系で確固たる地位を確立できているのなら、それはお笑い系ではない、単なるリア充である。意味もなく教室の前に立ってデカイ声でモノマネを披露して中ぐらいの笑いをもらったあとにトイレに入って鏡を見たときのそのピエロメイクの頬に光るものは何だ。その涙はメイクか。

 

僕はピエロにすらなれない正真正銘の蝙蝠野郎だった、黙って窓の外をカッコつけて見ていた、イジメられないように必死にクールな一匹狼を気取ってみた、寂しかったイヒヒヒヒヒヒ!!!!!!もうやめてくれ急に笑うの。あんたのお母さん泣きそうな顔してるやないの。

チーッス的なニュアンスで各ジャンルのチーズをひと齧りずつしてみた結果、何となくどのチームの雰囲気も知ってる、ただし所属してない。ヤンキーでもなく体育会系でもなく文化系でもなくオタクでもなくピエロ系でもなく当然リア充でもなくイジメられてもいない。正真正銘の蝙蝠野郎に良いところは何ひとつないのかと言われたら、今現在そんなこともなかったなと。

 

 

 

体育会系

 

オッスオッスオッスオッスこんにちはオッスオッスオッスオッスオッス体育会系にオッスオッス囲まれオッスたオッスぞ――――オッスオッスオッス―――オッスオッス―――――!!!!!!オッス!!!!

『体育会系』は、『クリエイティブ系』の真裏に位置する的な意味で悪く使用される場合が多くて、まあバカ的な?ことで使われる。これは果たして本当か。文化系、もしくはクリエイティブ系からの一方的な思い込みなのではないか。

 

 

★思い込み一覧

 

*「がんばれ!」とかすぐ言う。

*「やれば出来る!」とかすぐ言う。

*すぐ経験論を持ち出す。

*上下関係は絶対。

*すぐ走る。

*すぐ汗かこうとする。

*年中半そで短パン。

*プロテインは裏切らない。

*ハイテンションは正義。

*すぐ太いウンコする。

*すぐ一気飲み強要する。

*すぐ脱いでチン毛燃やす。

*ラーメンをおかずにカレーライスを食う。

*披露宴とかで群れてうるさい。

*ポカリスエットを水で薄めることにだけ異常に詳しい。

 

オッスオッスオッスオッスオッスすいませんすいませんオッスすいませんオッスオッスオッス怒らないで―――-オッスオッスオッス――!!オッス!!!

 

こんな僕も一応中高サッカー部だったし体育会系の香りには触れたことがあります。一方で、大学ではサークルでサッカーをチンタラチャラチャラやってましたが体育会系のクソウザいアメフト部のボケとグラウンドの取り合いもしたし2部落ちギリギリの弱小部活のくせに筋肉にモノを言わせて調子こいてプロテイン入りバナナジュースの臭い匂いを撒き散らして何か揉め事あったらすぐドツキ合いに持ち込もうとする様子も間近で見ました結果。まあ、半分ぐらいは当たってますよね。ってことは半分は文化系が何かしらのやっかみを持って勝手に言ってるってことになりますがそのやっかみとはすなわち2つ!!!!!!!!!!!!!

 

女にモテやがる!良い企業就職しやがる!この2つ!!!!!!!

 

ケンカ強い腕力ある体力ある!オス個体として優秀!メガネ男子があの手この手でモテ要素足しても決して追いつき追い越すことのできない圧倒的な壁!!!!!!!しょーがないからアホ扱いして溜飲下げる!!!!!!

体育会系部活やってたってだけでスコンスコン一流企業に就職しやがる!勝ち組!アホのくせに!アホじゃないんですよ別になぜなら同じ大学だから。でもアホのくせに!

 

この2つ。

 

 

 

体育会系就職

 

このうねるようなド不景気の中でもすくすくと体育会系の人たちは内定をもらってるようで、一流企業の文系総合職からは今まで以上に引く手あまたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!!!!!!!

 

*逆境に負けない「強い精神力」が養われている。

*目標に向けて努力する「目標達成意欲」を備えている。

*時に理不尽な会社命令にも従える。

*すぐに辞めない。

 

こんなのが不況の折、安心して採用しやすい主だった理由らしいけどもすぐに辞めないか――――…ホンマか?というキモチと確かに!みたいなキモチで心臓が引き裂かれそうになりますね。

大学生全体に対する体育会系部活動に所属する人の割合は8%らしいですよ奥さん。奥さんとその隣のオバハン。隣も奥さんでええやんけ。8%。まさに就職界のレアアース、体育会系。クリエイティブなことしたいんだよねーみたいなコト言ってるだけのしょーもない文化系はバケツですくって排水溝に捨ててチン毛と一緒に絡まって溜まるほどいますからね昨今。人と違うことしたいなら実は体育会系じゃないのですかと。むしろ。

 

体育会系=営業職、みたいな先入観もあって僕が知ってる企業の営業は2010年の世にまさかのガングロばっかりやないかと。ごつい体格、炙りトロ注文したついでにバーナーで炙ったのかと思うほどの黒い顔、得意先には徹底的に頭を下げ持ち上げる精神力、後輩や僕のような小賢しい出入り業者には徹底的に上から目線でモノを言う軍隊式上下関係。なるほど体育会系か。普通の人もたくさんいますけど。自分より上か下かってことに異常に敏感なあの感じは確かに体育会系で養われたものかもしれません。徹底的な接待には精神力要りますよ、僕らには絶対にできない。

そういった意味で、『会社員予備軍』『企業人養成所』として体育会系スタイルが機能してたってことはどこかにはある。そういうめんどくさい初級編みたいなのをすっ飛ばして行けるのはコスト的にもお得。

 

 

 

ホモソーシャル

 

とは言え、体育会系な感じの職場ダセーじゃん?イヤじゃん?もっとフランクな感じの実力主義な職場でクリエイティブ発揮したいじゃん?ん?ん?んっんっんっんっ。何で牛乳飲んだ今。

そういう上意下達みたいなシステムから脱却すればのびのびプレイできるのかと。思ったら『ホモソーシャル』ってもんがあるらしいですわね世の中には。

 

ホモソーシャルっつーのは男性同士の強い絆、連帯関係みたいなもんのことで、特に体育会系社会では顕著に見られるもの。

生物としてのオスは本能的に、社会集団において順位付けを繰り返してしまうもので、こいつより俺のほうが順位が上、いやいや俺の方が上、勝負すんのか?あ?しねーのか?あ?みたいなことを無意識下でもやってしまうわけです。フラットな実力主義競争社会っていうのは、まあそういう事ですよね。

平等な関係で張り合ってくださーい、を環境として与えられ続けるとホントに疲れるストレス溜まる痔になる脱肛する。なのであえて最初から組まれているハッキリとした上下関係、序列に飛び込んで、その関係に身を委ねて、時には無茶言われる後輩、を演じてる方がリラックスできる。

「ちょっと待ってくださいよー勘弁してくださいよー!!キャッキャキャッキャ、キャッキャキャッキャ」という、先輩後輩芸人たちのイチャツキをご覧になったことがあろうかと思いますがあれはまさにホモソーシャルです。後輩は先輩にイジラれる、というポジションに自ら身を置くことでリラックスし個性を発揮しやすい態勢を整えておると。ある意味では、無駄な緊張感を持ちすぎないための体育会系序列でもあると。わーすげー日本式。でもまあ理解はできる。

 

ある意味では体育会系とは無縁のフリーランスのクリエイティブ職は、その辺の序列がない分カオスで足の引っ張り合いは当然あるし陰湿な嫌がらせもあるし、かといってフラットなのかと言うと、良く理由の分からない先輩風を吹かせたり(僕のことです)、チーム組んだのに全く手助けしようとしなかったり(僕のことです)、そういうことが突発的に起こったりもしますフラットな競争社会において。

そうなんです僕らはクリエイティブとは言えども陶器作家でもこけし職人でもないので1人では絶対に完遂できない仕事に携わります、社会集団やチームの中でしか動けない業務が大半です。めんどくさっ!!!!!ホセ・メンドクサッッッッッッッッッッ!!!!!!!!と思う事は小象のウンコぐらい山ほどあります。これだったらホモソーシャルに身を委ねてた方がマシだったんじゃね?と思うことだってあります。

 

体育会系は、果たしてホントに、NONクリエイティブな人たちでありシステムなのか。いやひょっとしたら今、めっちゃくちゃクリエイティブなのは実は体育会系なんじゃね?という仮説を立てて遊んでみたくなりましたんですが何と!!!!!!!!!!!!!!ここで!!!!!!!!!この原稿の締め切りがやって参りました!!!!!!!!!!!!!!うおおおおおおおおおおオッスオッスオッスオッスオッス!!!!!!!!エセ体育会系で誤魔化しても締め切りは待ってくれない!!!!!!!うおおおおおフンドシフンドシオッスオッスオッス!!!!!!!!!!