今月は久々にインタビューやりましたぞえ――(2009年にまさかの鈴木蘭々)―――!!!書き起こすの大変だったぞえ―――(2009年にまさかの鈴木蘭々)―――――!!!
お相手は、2009年度・吉本ブサイクランキングで栄光の1位を獲得しました、眉毛のない芸人さんであり、SCHOOL OF LOCK!のやしろ教頭でもある、カリカの家城啓之さんでございます!!!!!!!!やった――――――!!!!!
カリカは、2009年7月22日(水)・23日(木)、銀座博品館劇場で単独ライブ『しゃべるコント』をやります。僕はカリカのコント大好きだし、応援したくてインタビューしてるし、当日券ちょっとだけあると思うんで、関東在住の方はぜひどうぞ。
先に言っておきますが、僕は家城さんのことを教頭と呼んでますので、以下そんな感じで。
教: 家城啓之 ヨ:山本佳宏
ブサイクでもモテた
ヨ: ノーカットでいいすか。
教: はい…ノーカットというか……どんな話なんすか(笑)
ヨ: 最初思ってたテーマは、『見た目とクリエイティブについて』。ちょうど今年、ブサイクランキング、ついに1位獲ったみたいなニュースもありながら、見た目と自分のクリエイティブって関係してんのか、みたいなのを聞きたいなーと思って。
教: あー…
ヨ: 1位の感想は、あちこちのメディアでちらちら聞きますけど…「自分でブサイク言うのは良いけど、人から言われるのはイヤ」、みたいな。アレ、わりと本心ですか?
教: いや、そんなこともないですね。…これ、ホントに分かんないんですよね。難しいというか。人に言われてイヤだっていうスタンスで絶対いなきゃいけないって思うんですけど。職種もあるんですけど、「ちょいちょい!!」って言わなきゃいけないし。
ヨ: あー、反応としてね。
教: そんなに、ブサイクって言われても、心揺れないですね、最近は。
ヨ: 慣れたってことですか?
教: はい。やっぱ10年以上、1個のこと言われたら…
ヨ: この世界に入る前後で違います?
教: 小学校5年の時にクラスが男女2つに分かれてケンカしてる時に、初めて「ブ男」って言われて(笑)
ヨ: (笑) それ初体験?
教: 初体験です。「ブ男」です、当時。ガチで女に言われたのは初めてですね。
ヨ: うわうわ、でもホントにやだなー…小5で言われたら。
教: ただ僕、コレ、すごい困っちゃうのは……モテたんですよ。
ヨ: そうなんですよねー。
教: 小学校から、ずっとモテたんですよ。
ヨ: ブサイク=モテナイ、っていうジャンルに入ってないってことですよね。
教: はい。ブサイクで損したこととか、コンプレックスは多少あると思うんです。ファーストフード入れないんですよ、あんまり。横とキョリが近いから。彼女連れてて、隣に女子高生とか座られたりしたら、僕だったら、「わー何でああいう人が女の人連れてるんだろう」って、絶対話題に出すし絶対バカにするし絶対笑います。っていうのが分かってるから、そういうとこには行きたくないです、2人で。
ヨ: それは、自分がイヤなのか、彼女に悪いなって思ってるのか…
教: 両方あります。
ヨ: …ブサイクだから努力した、みたいな結果なのか、完全に違う才能でモテてきたのか…
教: …これホントに、どイタイんですけど…(笑)
ヨ: いやイイすよ全然(笑)
教: 全然書いてもらってもいいんですけど(笑) モテたいっていう気持ちは、そりゃあるじゃないですか。でもモテるための努力って、思春期にちょっと髪の毛伸ばそうかなーとかぐらいで、それ以上のことは、ホントないすね。モテるために努力をした経験がないです。
ヨ: じゃあ、自分のモテ要因を研究したことも…
教: 全然ないですね(笑) …いやホントに、サラブレッドなんですよ。
ヨ: モテで言うと。
教: モテで言うと。もう血筋。血筋というか…
ヨ: 完全に血でモテてる。
教: …はい。
ヨ: ブサイクだけど芸人だからモテる、みたいなパターンもありえるわけじゃないですか。
教: まあ、僕が本当に勘違いしてるだけだって、全員から言われ続けてるんで。
ヨ: 芸人だからだろっていう。
教: はい。「芸人で良かったなあ」って…
ヨ: 個人的にはそうじゃねーよと。
教: 事実、小中高、ずっと付き合ってきてるんで、別に…モテるっていうか、付き合いたい人とはほぼ付き合ってきたんで。
ヨ: そこに関しては困ってない。
教: 困ってないです。
ヨ: …この世界入る前だったらあれだけど、入った後だったら、世間的にはブサイク芸人とかって言われるわけじゃないですか。彼氏が。その件に関して彼女はどういうスタンスでいるんですか?
教: どういうスタンスでいるんですかね…
ヨ: その辺聞かないですか。
教: 一切聞かないですね。あー…でも前の彼女は聞いたかもしれないですね。「ランキング2位だったわ、ゴメンね」「許せない!」みたいな。前の彼女は許せないタイプでしたね。ランキングが。
ヨ: うちの彼氏は2位なんかじゃないってコトですよね。もっとカッコイイわ方面でってことですよね。
教: それ言われるとホント笑っちゃうんですけど。何言ってんだろこいつ、って思うんですけど。
ヨ: 「うちのヤッシーもっとカッコイイわ」方面でってことですよね。
教: すっごい笑っちゃうんですよね。
ヨ: でも、ある意味でいえば、そこまでちゃんとぶっ壊れてくれるんですよね、彼女となれば。
教:そうですね。
眉毛を剃ることについて
ヨ: 眉剃りしたのいつですか?
教: 相方(カリカ林)が行方不明の時なんで…10年前ぐらいですかね。デビューして2年半から3年半ぐらいのところで相方が行方不明になってるんです。
ヨ: 剃ったのは何でですか?ノリの延長なのか、わりと決意っていうか…
教: その辺全部含まれてて。僕、オシャレだなって思ってる時期があったんです。その前に。
ヨ: 何が?
教: 眉毛無いの。
ヨ: ふんふん。
教: 単純にオシャレ眉毛剃りで…あのー、江戸川乱歩の映画を…
ヨ: なるほど、あーゆー感じのね。
教: 『双生児』で、眉をつぶしてんの見て、これすげーオシャレだなっていうのが1個あって。忘れてたんですけど、相方いなくなって急に仕事なくなって、ゲームして遊んでて、罰ゲームが「眉毛剃れ」だったんです。で、後輩が当たったんですけど、「やっぱりムリです」ってなって。
ヨ: へー。
教: で、「仕事ないのに無理ってなんだよ」ってみんなで言って帰ったんですけど、帰ってから1人、夜、布団に入ってて…
ヨ: (笑)
教: これ確かに後輩が言うのも分かるな、と。眉毛剃るっていう罰ゲームやだな…ってなったとこからモヤモヤして、そのまま朝まで寝ないで、眉毛剃ったんですよ。これ自分ができないのに人に言っても、みたいな。
ヨ: うん。
教: 自分も仕事ないし、これ眉毛の1個も剃らないと……で、どっかで「ちょっとオシャレかも」みたいな。
ヨ: みたいなのもちょっとあり…
教: 甘い誘惑もあったんで、ちょっと剃ってみようと思って。剃ってお母さんに会ったら、すごい嬉しそうだったんですよ。
ヨ: ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!
教: 「またそんなコトやって?」みたいな。
ヨ: ニコニコと。
教: 子供が、ハタチ越えてんのに、ちょっと事件めいたことするのがたまんなかったみたいで。
ヨ: 「やんちゃなコトして?」みたいな。
教: 「またそんなバカみたいなことして?」みたいなので、まず親の許可出てるじゃないですか。
ヨ: はい(笑)
教: 「よしっ!!」てなって、そしたらホント最悪な偶然で、仕事ないって言ってたのに、吉本の社員さんが、「じゃあ、一応オーディションだけ」っつって、プッチンプリンのオーディションにボクの名前を入れててくれてて。それに二度寝して遅刻して行って怒られて…眉毛剃って、食品系のCMなのにって、こっぴどく怒られて。
ヨ: 会社の人に?
教: 会社の人に。で、監督に会ったら、監督が一発で採用したんですよ。
ヨ: おおっ!
教: 眉毛無いっていうので。で、これ売れるかも、ってなって。眉毛無いジャンル、今のとこいないな、みたいな。
ヨ: これいけるぞと。
教: はい。そっから全く生やし時がわかんないです。10年ぐらい。
ヨ: 毎朝剃ります?家出る時には。
教: はい。ぶっちゃけ、ラジオの時、たまに剃らない時もありますけど。
ヨ: でも、もう元の生え方が分かんなくなるぐらいですよね。
教: 冗談抜きに、嘘だって言いますけど、骨も出ましたし。
ヨ: 眉骨?
教: はい。シャンプーが目に入らないように。
ヨ: 守りつつあるってことですか。
教: これホントに出たんですよ。こんなに出てなかったのが。
ヨ: 守ってるんですね。
教: 守ってるんですよ、多分。………すげー骨出てきたんですよ(笑)
ヨ: (笑)
芸人のクリエイティブ整形
ヨ: ……じゃあ、『もっと変な顔に!!』とかの強い思いはなかったんだ。
教: ないですねー。あとは、ホントにストイックな時期でもあったんで。余計なモノは要らない、ってのはあって。ちょっと書けないかもしれないですけど…
ヨ: 書くよ全部。
教: その時ホントに考えてたのは、眉毛剃って、次鼻取ろうと思ってたんです。
ヨ: うん。
教: 鼻もちょっと面白いなと思ってたところもあって。
ヨ: 穴だけ開いてるってこと?
教: で、多分穴が、思ってる以上に高いんじゃないかと想像してて。位置が。
ヨ: (笑)
教: (笑) …で、相方ともよく話してたんですけど、「多分絶対テレビ出れない」みたいな。
ヨ: 出れねーよ!!!(笑)
教: いや、でも多分笑うよね、みたいな話をしてて。その当時はホントに、すげー色んなもん作りたいっていう意識が高すぎて…要らないモノも取ってみたいし、みたいなので、3段階で考えてて。自分が成長するとともに、眉毛、鼻、チンチンって思ってたんです。
ヨ: 取っていくぞと。わりとグーッと尖って入っていってたんですね、当時。
教: はい。鼻、チンチンはあったんですけど、鼻が、明らかに…テレビ出れないっていう…その…
ヨ: 1回待とうと。1回止めとこうと。
教: 良かったです。今思うと。
ヨ: ホントだね。
教: 「20代でタトゥー入れちゃいました」みたいな騒ぎじゃないんで(笑)
ヨ: 「20代で鼻取っちゃいました」(笑)
教: いや、ホント危なかったです。
ヨ: …箭内さんが言ってるコトの1つで、『クリエイティブ整形』っていうのがあって、「中身を変えるのはまず外側から」…
教: んー…
ヨ: 金髪にしてんのは、自分の中身を変えていくため、みたいな。
教: ほー…
ヨ: 派手な服きたり、金髪にしたり、変なカッコしたりすんのは、それを何回も鏡で見たりして、目にどんどんどんどん入れることによって、自分の中身を刺激して変えるためにやり始めた、っていう。
教: 眉剃りは多少あるかもしれないですけどね。始めの頃は眉毛を剃ってるっていうことで、ちゃんと自分に言い聞かせるじゃないですけど、違う世界にいるんだ、みたいなのは…
ヨ: 普通とは違うと。
教: はい。
ヨ: 単純に眉毛剃って変わったりって言うのは?
教: 変わる…芸人はそういうとこ面倒くさいとこですよね。髪の毛染めたりとか、派手なカッコしたりっていうのが、キャラとして成立してなかったらダメ、みたいな。例えば、金髪だったら金髪のキャラとしてずっとやるみたいな。
ヨ: それも込みじゃないと、っていう…
教: 派手な服着てたら、そっちに目がいっちゃうし。そういうキャラクターだったらいいけど…
ヨ: 自分が見るより、見られるほうが先ですよね。芸人さんだったら。意味なく派手とかあんまり意味ないってことですよね。
教: はい。ホントは派手な服とかも着たいですけど。めっちゃくちゃ怒られたりもするんで。
ヨ: 「そんなんでコントできんのか!!」みたいな。
教: ホントめんどくさいですよ、芸人は。狭い。
ヨ: キャラづくりのために外見変える人って多いんですか?芸人さんの中で。
教: 少なくはないですよね。下手したら半分ぐらいがそうかもしれないですね。着る物とかも自分たちで決めてとか。舞台衣装も自分らで作ったりする人がほとんどだし。髪型にしても。
ヨ: 基本は自分たちで、ですもんね。よっぽど売れてないと。
教: はい。たいがい何かしらのキャラクター設定はしてるような気がしますけどね。例えば顔が怖いからやさしめな服着よう、とかっていうのも、すでにキャラだったりするし。スーツ2人で着てたほうが清潔感出るから2人で着ようとか。
ヨ: 教頭、普段全く気にしない派でしょ。
教: 全く気にしないです。
ヨ: 見た目に対して。少数派なんじゃないですか。
教: 少数派かもしれないですね。オカマの仕事が本業だったとき(編注:新すぃ日本語での”やし子”など)に…
ヨ: わりと長かったですよね。
教: はい。でも忘れて1回坊主にしちゃって。
ヨ: オカマ中に?『やし子』中にってことですか?
教: はい。そん時やっぱ怒られたりもしたんですけど、自分でもちょっとビックリしましたね。見た目に関してそんなに気緩んでんだと思って(笑)確かにそうだな、切ったらダメなんだな、って思って。
教: すみません。僕が外と中が全然連動してないんですよ。精神的に。
ヨ: いや、でもその話もすごいイイです。見た目に寄り添っていくとか、見た目から逃げるようにしていくのかを大体選びがちな。教: ブサイクがあって何か発想していく…
ヨ: そうそう。俺はこの顔を逆手にとって笑かしてやるみたいなので、入っていく人もいるかもしれない中、完全に意識してないっていうのは相当多分レアケースじゃないですか。
教: そうかもしれないですね。意識してないだけで、ブサイクすぎて、その辺のセンサーもぶっ壊れてんのかもしれないです。
ヨ: 見すぎて。自分の顔を。
教: 何か…諦めきって全然意識してないだけかもしれないですね…でもたいがいの服を着こなせるんです。
ヨ: そうですね。着ちゃえるってことですよね。
教: 着ちゃえるんです。でも、それは、歪んでるんだと思います僕。空間が。この顔のせいで。
ヨ: 似合う似合わないが、1回取れてる(笑)
教: 1回取れてるんで。だからホントに、僕と付き合う人も、そういうところが1回歪んじゃってるんだと思います。
芸人の自己プロデュース
教: 売れる売れないが全てではないじゃないですか。でも世に出る、世に出ないっていう事も含めて、先輩の作家さんには、結構早めの段階から、それをちゃんとしなきゃダメだって言ってました。
ヨ: 世に出るため。
教: 世に出るための自分プロデュースを、見た目も、仕事のスタンスも、自分をプロデュースするっていうことを意識してやらなきゃダメだって言われて。それが、ラーメンズがすごく早くて上手かったみたいな。自分らはこういう事する人たちですっていうのをちゃんと出したし、そういう事に力も入れたし、見た目も分かりやすくやったし。あとお客さんも、どこをターゲットにするかっていうのを。木村拓哉さんとかも、仕事をする相手がオシャレか、オシャレじゃないかっていうのをまず見るらしいんです。その作家さんも最初は「そんなん関係ねーじゃん」って思ってたらしいんですけど、要は木村さんが言うには「自分をプロデュースできてない人は仕事をうまくプロデュースできるわけない」って言ってたんですって。僕はそれに今でも反対で。仕事に一生懸命すぎてジャージしか着てない人でも、すごいイイもの作る人いっぱいいるから、それって一概には言えないなと思って。
ヨ: そうですね。
教: ただ、自分見せるのが上手い人が、仕事上手いってのもあると思うんですよ。
ヨ: 一理はありつつも、ってとこですよね。見た目も込みってことですよね。
教: プロデュース能力って、1個大事なのは、俯瞰で見れるっていうのがあって、初めてプロデュースしていくわけじゃないですか。その俯瞰で見るっていう能力が全くないんですよ。
ヨ: 上からの視点には上がれない。
教: あくまで、もうひとりの自分がもうひとりの自分を見ているだけで、例えば、仕事してる相手になって自分を見たりとか、お客さんの立場になって自分を見たりとか…そういう事は全く出来ないですね。だからプロデュースが全くできないんですよね。
ヨ: 横で見てるだけってことですよね。もうひとりの自分が。
教: だから、外見とか、仕事のスタンスっていうので悩んだ事は1回もないです。この世界に入って「飯食えないどうしよう」って考えたこと、1回もないです。
ヨ: へー。
教: あと、「売れなかったらどうしよう」も1回も考えた事もないです。それウソだって言われるんですけど。
ヨ: 浮かんだことがない。
教: 浮かんだことがないです。あとは、『対・自分』の。40になったらどうするみたいなことをホント考えたことないし、50になった時のスタンス考えて仕事しろって言われた時、それは50になった時にやりたいことがやれる環境であるっていうことが唯一で。
ヨ: じゃあ、今からそれに向けて…
教: 今から50のこと考えて、やっぱり僕、17、18ぐらいの時の自分の設計図、全く信用してないんです。だからそれを大人の人に言ってあげたいです。
ヨ: はい。
教: たかだか若い頃考えた設計図なんてどうでもいいでしょっていう。
ヨ: わりと、あの時のアレを大切に、みたいな。
教: 「あたし、30になってこんなはずじゃなかった…」みたいな。いいじゃん別にって思うんです。
ヨ: 今どう思うかってことでしょ、っていう。
教: はい。10年前の自分は少なくとも、この10年間に会った恋人の事知らないじゃないですか。
ヨ: ………自己プロデュース力皆無。
教: 皆無です。
ヨ: 脳が1個取れてるぐらいの。
教: もう自分で諦めてますし。
ヨ: もう訓練しても、何もない場所。
過去を捨てる方法
ヨ: 僕も大昔、作家始めた時に言われました。やることやってりゃ食えるからって。ウソつけって思ってたんですけど。
教: 絶対食えますよね。
ヨ: 多分食えると思います。
教: あと、具体的な夢とか希望とかが無い事も、だいぶ得してるかも知れないです。
ヨ: うん。教頭よく言ってるじゃないですか。「夢なんかなくても…」って。まあいっぱい楽しいこと増やすのも夢だろって言われたら夢かもしれないですよね。
教: はい。楽しい生活送るってのも夢っちゃ夢ですね。
ヨ: :そういうのすらないですか?
教: 楽しけりゃいいなって思います(笑)
ヨ: 目標は例えば、目標とか夢とかになってくると、単独ライブ成功させたいとか、すげーウケたいってのはあるじゃないですか。
教: はいはい。ありますね。
ヨ: それは何なんですかね?
教: 子供みたいなもんですよね。子供が受験に合格して欲しい、みたいな。
ヨ: そっか。結局子供の話ってことか。
教: あと…すごいとんでもない思考回路の技を、僕10代半ばで見つけて。やっぱ過去変えれると思うんです。起こった事実は変わらないけど、捉え方変えられるし、色は変えられるし、ってのは1個あって。
ヨ: そうですね。
教: その次に見つけた技があって……結局、未来への希望とか夢とかって、すげー過去が作用してると思うんです。
ヨ: そうですね。それはすごいあると思います。
教: あそこで誉められたからとか、楽しかったからとか、すごい嫌な事があったから私はこうなりたいんだとか。その連動性を考えた時に、僕、過去ですごく嫌な家のこととか色々あって、過去を変えるために何年かやってたんですけど、じゃなくて、先を全部とっぱらったら下が全部なくなったんです。
ヨ: なるほど!
教: これ、すごい連動してるなって思って。
ヨ: 連動して両方消えた、みたいな。…でも、つながってるよなー。
教: 何年かの戦いはあったんです。未来を消すための。そしたらどんどん過去もなくなってて、けっこう今しかない状況が続くと、今でいいや、みたいな。
ヨ: 未来、未来、未来っていってるうちは、過去をね、ずーっと。
教: でも、過去自体はなくならないんで、未来を望まなくなったら……
ヨ: 仏みたいなのが1個(笑)
教: (笑) 仏像みたいなのが、数年後にポツンと落ちてきたんです。数年後に(笑)
ヨ: そっかー。その技だよなーでも。
教: 過去変えてやるぞっていうのが3、4年あって。未来消そうみたいなのも3、4年ありました。20代はそれで使ったような。
ヨ: じゃぁ、ほぼだ。でも、よくぞ連動に気づいた。
教: いやー、連動性はやっぱ恐ろしいですよ。それでも、過去と未来にとんでもないプレッシャーかけられて生きてるなって気がすごい毎日するんで。
ヨ: おそろしいですよ。未来のことなんか考えたら。