■■ 就職活動の達人 ■■

 

就職活動って12月解禁とかそういうアレなんですね。

就職活動の達人たちとは違って最新情報には当然疎い僕ですが、

僕が就活をしていた太古の昔でもこういうのって有名無実なものでしたので、

ニュースに触れてもイマイチ実感が湧きません。

 

僕の時代、1996年とか97年の就職活動の模様は、今の人たちには全く役に立ちません。

当時は氷河期がまさにスタートした瞬間で、やべーやべーと口では言いつつも、

誰もがバブル期を引きずっていた頃でしたので、

身体は過渡期にありながら、心はバブルへSTAYといった感じでした。

 

当時を思い出してつらつらと書いたことがあります。

就活生のお役には立ちませんがお暇な時にご覧下ればうれしいです。

 

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/post_71.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol1.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol2.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol3.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol4.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/post_73.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol6.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol7.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol8.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol9.html

http://blog.magabon.jp/radio/2008/07/vol10.html

 

 

僕を褒めないことで有名な箭内さんが、長い文章を一切読まない箭内さんが唯一、

「あれ面白かった」って言ってくれたことでおなじみのシリーズですね()

 



yanmo.jpUPしたコラムのアーカイブにも『クリエイティブ就職活動』というタイトルがあって、

一読いただければお分かり頂けるように、僕は就活のことなんて何も分かっていません。

あ、そういうことで言えばこの前UPしたばかりの、「いつも似たような服 is クリエイティブ」も、

就職活動がらみですね。これもまあ、就活関係ないけど。

 

 

子供たちを相手にした仕事が長かったこともあって、受験とか就活とか、

そういった人生の節目には数多く出会いました。

僕は会社員ではないし、企業の一員として(もちろん企業の規模を問わず『雇用される』ということに対して)

生きていく上でのノウハウなんて持ち合わせていません。

どちらかというと、そんな人たちを、仕事相手、取引先として外から見つめる立場です。

 

仕事を選ぶ、職種を決める、ということに対し、とにかく子供たちはノウハウを求める。

YES/NOをクリックしていけば、「あなたは■■の仕事に就きなさい」と答えてくれる、

魔法のチャート図を求めています。

そりゃそうだ、世のオッサンオバハンですらそうなのですから、20年前後、ただ生きてきただけの人間に、

何かを求めるほうが間違っていますよね。

 

いくら、「なりたい職業より、やりたいこと」と言ったって、子供たちは納得したような顔をして、全く納得していません。

とにかく憧れの職業につきたい。あの肩書きが欲しい。そのための方法を教えてくれ。

その一心です。

 

 

会社員になるか、別の道を歩むか。そんなことはどっちでも良い。

どっちが良くてどっちが悪い。どの仕事が良くてどの仕事はダメ。そんな話はしたことがありません。

いずれにしても、僕の周りをリビングデッドのように彷徨う人たちのような

くさったしたいにならないでほしいと願い、僕は心の話をします。

そしてそれは、受け入れられない。

彼らが欲するのは、就職活動の達人とかいう、日本が垂れ流す典型的な産業廃棄物です。

 

月刊廃棄物っていう雑誌あるの知ってますか?いいタイトルですよねー。

すいません思い出したので書いただけです。

 

 

苦しい苦しい苦しい。歪みに歪んだ過渡期のシステムを必死に修繕しながらその中で暮らし続ける。

壊すしかない、壊さなくてももうすぐ壊れるものを、一年、また一年と誤魔化し誤魔化して、

僕らはやってきました。何のメリットがあるのか。壊さないほうが、オッサンらが儲かるからです。

オッサンらは子供たちに、このシステムが良いのだ、改良したから住みやすくなったのだと説く。

子供たちは絡め捕られて、自分が望んでそこに住んだ、自分の意志で歩いた道だと錯覚する。

 

そんな家、住む必要ないよ。と言われても、もう引っ越して来ちゃったから、出られない。めんどくさい。

何で私だけこんな目に合わなきゃいけないの!!!! と叫びながら、またその家で寝る。

 

そうなってほしくないから、僕は、心の話をしました。

しかし、結果としては誰にも伝わらなかった。しかたないことです、僕の力が無かった。悪いのは僕です。


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このエントリーは、

ルマガ 山本山本佳宏『二十一世紀の未読』

本日信分の一部を抜粋したものです。

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