『戦争と平和』、『愛と誠』、『花とゆめ』、『アリとキリギリス』、『風とロック』、『ヒゲとボイン』、『罪と罰』、『トムとジェリー』、『おすぎとピーコ』、『ヘドバとダビデ』。見つけた5つ目。決して周囲に埋もれることなく、爽やかな違和感を漂わせる『風とロック』が、ついに始動。自分たちと同じ匂いがする『風』の中に、あるのかないのか分からない答えを捜してみようじゃないか、なあいいじゃないか、そうしようじゃないか。

 

...これは匂うね。

 

【ツアータイトル(tour title つあーたいとる)】

 

アーティストやバンドにとっては、LIVEこそが命。全国各地を巡るわけだが、ただ何の考えもなく、NEWアルバムのタイトルをそのまま『ツアータイトル』としてくっつけてしまう人もいる中、よくよく見てみると、『ツアータイトル』はかなり熱い。いや、熱いというよりも、『風のように軽やか』というべきか。マーケティングを始め、オトナたちが吐き出す様々な色の泥にからめ取られて、アルバムやシングルのタイトルは決まっていく。それに比べて、ツアータイトルは軽い。どうせ単発モノだし...と適当に付けているわけでは決してないだろうが、ツアーが終わるのと同時に消えていく、そんな儚さの中に、自分たちの今の思いを注ぎ込むアーティストも多いはずだ。

 

さあ、珠玉のツアータイトルで、キミも『風』を感じてみないか!(肩たたき)

 


 

・サザンオールスターズ

 

『流石(SAS)だ真夏ツアー!あっっ!生。だが、SAS! ―カーニバル出るバニーか!?―』

 ...回文です。「円楽師匠が誉めそう」という意味で、齢を重ねたサザンが微笑ましくもある。「回文が良い」と決まってから必死でみんな紙に向かった光景が目に浮かぶようだ。

 

『モロ出し祭り ―過剰サービスに鰻はネットリ父ウットリ―』

 ...総じて長い。そしてカロリーが高い。サザンのツアータイトルの1つの特徴かもしれない。

 

『年越しライブ2004-2005 暮れのサナカ』

 「冬ソナ」ブームに乗っかって「暮れサナ」。一転スッキリしてていいんじゃないでしょうか。グラビアアイドルみたいだし。

 

 

・福山雅治

 

『福山雅治☆冬の大感謝祭 其の四 ♂も♀もパシパシフィコフィコ! アコギ色の冬休み』

 ...福山さんは、周囲を圧倒するほどツアータイトルに深い思い入れを抱いているとのこと。それにしても「パシパシ」は分かるが「フィコフィコ」はどんな擬音だろうか。ものすごく器の小さそうな擬音ではある。「おいお前!いつまでフィコフィコしている!」

 

『福山雅治 史上最大の大感謝祭 東の陣・西の陣 ―エッ!?後ろから前から―』

 ...福山さんが全身から漂わせる「実は下ネタ大好き」オーラは、ツアータイトルからも漂う。そして畑中葉子。

 

『福山☆冬の大感謝祭 其の六 今年は...リーダーから ありがたい話がふたつほどある!?

 ...福山さんが全身から漂わせる「実は兄貴的存在」オーラは、ツアータイトルからも漂う。TOKIO城島から『リーダーといえば...』の座を奪うのは時間の問題だろう。

 

 

・くるり

 

『くるりワンマンライブツアー2004 ―安心しろ、秘孔ははずしてある―』

 ...秘孔をはずすってコトは、普通にぶん殴るってコトではなかろうか。イヤです、そんなの。今すぐ痛そうだし。

 

『くるりライブツアー2002 ―うんぽこ どっこいしょ―』

 ...子供じゃないんだから。いつまでたっても、男は「ウヒヒ」な笑いが好き。そういうこと。

 

『くるり2ndアルバム「図鑑」発売記念ツアー ―世田谷線旧型車輌を残そうキャンペーン―』

 ...くるり岸田くんが「鉄道マニア」であることは良く知られた話だが、こういう超個人的な思いを込められるのもツアータイトルのイイところ。

 

 

・電気GROOVE

 

『うんこわしづかみ/うんこもりだくさんツアー』

 ...ツアータイトルの話題で避けては通れない電気GROOVE。「わしづかみ」と「もりだくさん」の2バージョンがあった。男っていくつになってもうんこうんこって...

 

『全国鼻毛あばれ牛ツアー』

 ...分かんねーよ!あばれ牛の鼻毛がボーボーなのか、鼻毛が生命を宿して困っている牛なのか、ハッキリしてくれ!

 

『野村ツアー』

 ...ツアータイトルを早く決めろと言ってきた当時のプロデューサーの名前が野村だったため付いたタイトル。決まって良かったですね野村さん。

 

 

・松浦亜弥

『松浦亜弥ファーストコンサートツアー 2002春 "ファーストデート"

『松浦亜弥 コンサートツアー 2003 春 ―松リング PINK―』

『松浦亜弥コンサートツアー2004春 私と私とあなた』

『松浦亜弥コンサートツアー2005 101回目のKISS ―HAND IN HAND―』

 

 ...ゆうしゃは あややのツアータイトルをじっとみつめてみた!......しかし なにもおこらなかった!

 

 

 

・ケツメイシ

 

『奥さん!もうこんなに溢れてるじゃないかFES 2003

『春だ二晩!!ケツメイシ祭り!!2日間だけお願いやらせて!!』

『お義姉さん!! もうこんなになってるんですけども in で初夏?

 

 ...ケツメイシは言葉責めが好きなんだろうか。好きなんだろう。でも私生活では言えてなさそう。ツアータイトルで発散して下さい。でも、義理の姉はホントにやめたほうがいいとも思った。

 

 

・怒髪天

 

『握拳と寒椿 男気運転ツアー ―4人はアイドリング―』

 ...アイドリングストップ!握り拳の男4人が、何でとりあえず停車してんだ!行け行け!行かんかい!

 

『桜吹雪と男呼唄 サツキ・グリーンツアー ―4人は見切り発車―』

 ...あ、ウソウソ、待って!行かないでー!...ということで、怒髪天は見切り発車。やっぱり男の中の男だった。『サツキ・グリーン』は5月にするツアーなので、五月みどりさんから取ったとか。男ですね。

 

 

・スパルタローカルズ

 

『準備よろしければ』

 ...え?お客の準備待ちですか?あのー...多分準備大丈夫だと思うんですけど...ダメですかね...

 

『ワンマンリサイタル 準備できました』

 ...アンタらができてなかったのかよ!早くやっちゃって!

 

『男の中の大人の男』

 ...なんでこんなに、読めば読むほど不思議な気持ちになるのか...一見普通なのに...意味がどんどん分からなくなってく...

 

 

 

そして、『ツアータイトル』特集、トリを務めるのは、銀杏BOYZ。彼らの『世界ツアー 2005』は、全国各地をくまなく回っているらしい。それに伴い、それぞれ違うサブタイトルが付けられているわけだが...

 

 

『ひらがな表記、2番目らしいよ』@福島県・いわき

 ...豆知識すぎる!

 

『だれか噴火をとめてやれ』@鹿児島

 ...無理!

 

『長崎はほんとにいつも雨なの?』@長崎

 ...クールファイブの言うことをナゼ鵜呑みにする。

 

『阿波踊り考えた人、そうとう馬鹿』@徳島

 ...コラー!

 

『最大風速観測しすぎ』@高知

 ...だから望んでねーよ!

 

『鹿とおれ、どっちが大切なんだよ』@奈良

 ...鹿って言われたらどうするんだよ!

 

『平均気温マイナス50℃くらいでしょう、どうせ』@北海道・釧路

 ...投げやりだなー...

 

『東尋坊で初デート』@福井

 ...しねーよ!

 

『私たちのほしいもの、それは海』@山梨

 ...勝手に代弁するな!

 

『南のはてで、北大路欣也を見た』@沖縄

 ...いいじゃん、いたって!

 

 

 

ちょっと見ただけでこの有様。ヒドイよ銀杏BOYZ。いい意味で。コレが答えなのかどうなのかは分からんが、ツアータイトル万歳!