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 自分の目には、自分の身体がどのくらい見えているのかと思った途端に視界が窮屈になった。

 顎を懸命に引いて鼻の下を伸ばしてみたり首を厳しく斜め後ろに捻ったりして気づく、自分の身体の大半は、自分では見られない。胡坐をかいて足の裏をひっくり返し、でんぐり返りをして尻を近づけても、それらの窮屈な姿勢がより一層、自分の死角を鮮明にさせた。私は私の身体さえ、全てを見ることができない。