山本山本佳宏 yanmo.jp

キーワード「マクドナルド」の一覧

banira sheiku 3


 弱者必衰の理が逆ピラミッド型に突き刺さった底で蠢く虫けらのように僕はモテません。不細工な上に根性が腐っているんだからしょうがないんですが、それでももし仮に万が一in case、女の人から好かれるようなことがあるのだとすれば、それは仕事ができたからです。自分の男が仕事できることによって得ている社会的地位や肩書きや金、どれを自分に飾って楽しみたいかは女性によりますが、僕がある程度継続して人から好かれるとすれば、それしかありません。

 ありのままの自分とかナメてるんでしょうか。僕から仕事を奪ったら、残るのはビーチに打ち上げられたイカの死骸程度の不快な物体だけです。それを曝け出して愛してくれる人を待つわとか、ナメてるんでしょうか人類を。早朝に砂浜掃除にきたアホみたいな顔のNPOに踏まれて埋まってしまえばいいんです。


banira sheiku 2


 十三(じゅうそう)のマクドナルドのバイトは簡単にヤレる。中学生の時の同級生が当時、武勇伝として語っていたのを遠く思い出しました。大阪には十三という、治安がガバガバの街があって、風俗店が立ち並ぶ駅前の道の入口辺りにマクドナルドがありました。店に入るとめちゃくちゃカワイイ女の子がレジに立っていたので話しかけ、今日はバイト何時で終わるのか聞くと8時までだと。じゃあ待ってるから終わったら遊びに行こうと誘うと、笑ってくれたのでコレはいけると本当に8時まで待ったところ、その女の子が店を出てきた。「そのあとはどうしたん?」「そらホテル直行よ」。


banira sheiku 1

 暑くなると、どうしてもバニラのマックシェイクが飲みたくなります。なめらかでしっとりしていて冷たくて甘い。全ての要素が単純であり、単純だからこそ間違うことなくダイレクトに届く。

 大人になってしまった僕は500円とか800円とか1000円とか1500円とかの似たような食品を口にし、時としてそれらは大変美味しいものでしたが、美味しいから何だというのでしょうか。こんなケミカルであるがゆえにイノセントである飲み物に、作り手のエゴの臭さを混入しないでほしいのです。濃厚な高級牛乳とか、エッセンスをひと摘みとか、葉っぱ乗せるとか、そういう複雑さは僕には要りません。

 味わって何を思うかは個人の自由。しかしどんな味であるかについての判断に自由を与えない。バニラシェイクとは甘くて冷たくニュルッとしていながら噛んだらシャリっとしているバニラ味であることを知れ、と、それは要求する。僕はバニラのマックシェイクのそういうところを愛します。子供の頃にこんなものを味わってしまったら一生飲むに決まってるでしょうが。




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