今、この瞬間さえ終われば、もう二度と会うことはない。

 

僕にとってのその人は、まさに文字通り今この瞬間がすべてでこれは何か名言っぽいことを言おうとしているわけではありません。もっと言えば、僕にとってのその人の顔は、その時の顔です。

 

大学に入学してちんたらサッカーしたかった僕はサッカーサークルに入りまして冬。下宿している同期の家で鍋でもやろうということになりました。同期は15人ぐらいです。結構広い部屋でしたがギュウギュウでした。

その鍋会には部員だけじゃなくて、同期のマネージャー二人も珍しく参加していました。実家暮らしのお嬢様はそんな小汚い下宿でお泊まりなどなさらないからです。